4月に入りバタバタする中、某広告代理店出身の人の講演を聞いてきました。そのまま載せるとまずいので、かいつまんでご紹介します。同じ講演を全国各地でされているとのことなので、誰の講演かは探せばわかるかもしれません。
※文章についての私の過去の記事は 各記事へのリンク集 にまとめています。
●短くても伝わる4つのコツ
1.小学生でもわかる文章
小学4年生あたりを基準にする。小学校で習う範囲の漢字、熟語で説明する。難しい言葉は自己満足でしかない。
2.世代の違いを意識する
ネットネイティブによって、書き方、読み方が変わってきている。書籍であれば、検索されやすく、タイトルだけで何が得するのかわかることが必須。文章であれば、スクロールされる文書の前半に目を止めるような単語がなければ読み飛ばされる。結論を最初に。
3.正確に書く
5W1Hを過不足なく書く。かつ、主語述語の距離を短くし、誤読する余地を減らす。
4.記憶に残る3つの話法
(1)どんなことでも40文字以内にまとめてみる。40文字=声に出すと10秒以内。それが人が一つの話を理解できる限界。誰でも訓練することでまとめることができる。
(2)生の声や体験者の実感をカギカッコ文で入れる。共感を呼び起こす。
(3)Q&Aで書く。会話形式は皆、SNSで慣れているし、少し考えたものは記憶に残る。
●講演で紹介されたエピソードなど
1.「ゴホン!といえば龍〇散」は名コピーとして知られている。だが、今の若い社員に言わせると「意味不明」。思わせぶりなタイトルやキャッチコピーはもう通用しない。ではどんなコピーにするのか?を聞くと「咳には龍〇散」とのこと。「それはコピーじゃないだろ」と思いながらもウェブの広告の一部を変えたところ、「咳」「龍」で検索してきた中国人相手に売れるようになった。
2.最近、芥川龍之介の小説が売れている。しかも、海外でも人気。理由の一つは、わかりやすく英訳しやすい日本語で書かれているから。芥川は英文科卒で、論理的に整理された簡潔な文章に特徴がある。
3.現在の分かりやすさ重視の流れは池上彰から。原点、定義、事例という流れは「池上話法」とも呼ばれている。これにネットやSNSの普及で一気に進んだ。ただしこれもはやりの一つ。行き過ぎればいずれ逆の流れが生まれる
ちょっと前までは、中学生にもわかるようにって教えられた気が。今は小学生ですか。そのうち、言葉を使わずに絵と雰囲気で伝えなさいってなるのかもしれない。それはそれで、人類の進化のような、そうじゃないような。
>>物愚者::さん まさか物愚者さんからコメントもらえるとは!(ミーハー感)。やばい≒エモい=感情が動いた絶対値。動いた量が重要で正負は重要でないという空気感
難しい文章って伝わらなさ過ぎてマジやばい。
でも簡単な文章も伝わるからマジやばい。
やばさっていう共通項で括れるからさ。
要するに難解さと簡潔さってコインの裏表で、どっちも人に対してやばさを持ってるの。
エモい(๑╹ω╹๑ )