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演劇基礎論◆役作りってなんぞ?② 役作りの参考

nem9.40xem (1)
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2019-05-15 17:25:46
演劇基礎論◆役作りってなんぞ?② 役作りの参考

 

さて今日は、役作りってまだイマイチわからない!

という方のために、参考になるかどうか分かりませんが、少し作品を例を用いて補足説明をしてみたいと思います。

 

   >前回記事【演劇基礎論◆ 役作りってなんぞ?

 

『24人のビリー・ミリガン』を知ってますか?

簡単に言うと「多重人格障害」です。

一人の人間の中に複数の人格があり、

それぞれの人格が個々の記憶と行動パターンをもっているというものです。

演技って、「人為的な多重人格の創造」とも言えるかもしれません。

自分の中に、脚本で規定された人物の人格を創り住まわせるというのは、

とても近しいことなんじゃないかと考えることがあります。

 

もちろん「多重人格障害」とは、主に幼少期の虐待によって、

過度のストレスから精神の崩壊を免れるために、その負荷の逃げ道として、

自分とは別の人間を自分に作り上げて、それをストレスの受け皿にすることで発生する病いですすから、

意識的にキャラクターを想像して演じる「演技」とは根本的に違います。

しかし、その複数人格は紛れもなく自分が作り出したもので、

それを人為的に能動的に作り出すというのは役づくりにも参考になるのかなと。

 

「ゼロ -THE MAN OF THE CREATION-」という漫画があります。

 

簡単に言うと「完璧な贋作者」のお話です。

「神の手」を持つと言われる贋作者「ゼロ」は、芸術家たちの完全なコピーを作ることが出来ます。

彼は作者(故人)に完全になりきる(生立ちから当時の生活などを再現し、感情もトレースする)ことで、

クリエイターの作品の完璧なコピー(つまりオリジナルと同じもの)を作ることが出来るのです。

 

これも役作りに通じると思います。

それまで私は、役作りは舞台に出る前(袖)の状況と、

役の現在の生活(職業や民族など色々)などだけを考えることがせいぜいでしたが、

「なりきるための最大限の努力(調査など)」というのは、理想の演技を考えた時、「そこに居続ける」ための必須条件だと思います。

 

・・・・さて、役作りの参考でした。

 

演技などに煮詰まったら、その他の色んな事に手を出してみるのもいいです。

芝居とは誰かの人生を切り取ったシーンですから、

役を演じるにあたって「無駄な人生経験」なんてありませんからね!

 

 

最後に、役作りといっても”自分は自分でその延長でしかない”ということがあります。

ではその「自分」といのは何でしょう?

家族といる自分、職場の自分、親友といる自分、異性と居る自分、特殊な環境での自分…。

そのどれも同じですか?少しづつ違いませんか?

まず、各シーンにおいて全部同じかどうか「自分をよく観察」してください。

そしてもし違いがあるのなら、ベースの自分はどれか

それ以外のシーンでの自分はベースの自分とどこが違うのか(話し方や動き方も)を、

可能な限り客観的に知る努力をしてください。

録音録画しておくのも手ですね。

 

 

もし全部同じなのだとしても、日によって「少し良い人」とか、

「少しワイルドな人」など、一日中「ちょっと違う自分」を意図的に設定して演じてみて下さい。

やり続けてみると「そんな自分」に侵食される感覚が掴めたりしますよw

 

自分という殻の枠を知り、そこから飛び出す努力を始めましょう!

 

この記事を書いた人
ウン十年の役者人生を歩む(舞台メイン、古くはテレビ、CM、など)。キッカケを得てフリーに。NEM、XRP、草の保有者。Twitterでは暗号通貨の他ノンジャンルで有名無名関わらず、ダメな人以外をフォローします。(ブログ内画像はフリー素材かオリジナルを使用しています) ★下記ホームページアイコンは「ブログ全体の目次」へのリンクです★