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アフター・ビットコイン を読んで

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YUTO
nem1.70xem (2)
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2020-04-04 20:47:46
アフター・ビットコイン を読んで

 

 

この本は、2017年に出版された本です。
表紙には、ビットコインは「終わった」。ブロックチェーンは「世界を変える」。と書かれています。


 ここで言うビットコインは「終わった」の意味は、ビットコインはオワコンだと言う意味ではなく、「通貨としての役割に欠点が多く、satoshi=Nakamoto氏が考えていた事とかけ離れているのではないのか」という意味を持ちます。
その欠点は要約すれば以下のようになります。


①脆弱性
ビットコイン自体は堅牢だが、保管や流通の管理システムが脆弱

②偏在性
たった1%のユーザーが、ビットコインの9割を保有し、そのユーザーの大半は中国人である。
③非通貨性
通貨として使っているのは、全ユーザーのたった2パーセントであり、現状は通貨というよりは価値保存用資産として用いられている

④投機性
価格変動が激しく、通貨として扱い辛い
⑤集中性
2017年当時、全取引の94パーセントが人民元であること
⑥崩壊性
リワード半減、分裂騒動、政府介入・・・

以上のように、ビットコインが持つ欠点を指摘しています。
この中で一番興味を持ったのは、分裂騒動です。
 ビットコインの取引量が、ブロックの上限サイズを超えたので、取引に遅延が発生していました。それを解決するためにセグウィット(1ブロックの要領は変えずに、1件ごとの取引データを小さくする)の導入を決めたが、これを導入するとビットコインのマイニングができなくなると中国の企業が反発し、ビットコインを分裂させることでビットコインキャッシュが誕生しました。
 これは、ビットコインの仕様を変更すると困る一部の中国人のためにビットコインキャッシュは誕生したと個人的には考えてしまいそうです。これを考えると、ビットコインキャッシュに投資しようかどうか、考えものです。


 またこの本では、そのような分裂騒動が続くことで、ビットコインの価値を維持できなくなることを危惧しています。
(分裂して自分の仮想通貨の資産価値が2倍になるとか、ありえないよね・・・)

そのように、ビットコインは影の側面を持ち、通貨として使いにくいけど、ビットコインを開発する中で生まれたブロックチェーンという技術はいろんな所で応用できると筆者は主張します。

 この本では、金融分野を焦点にしてブロックチェーンについて説明し、中央銀行がブロックチェーンをベースにしたデジタル通貨の発行やその実証実験について、XRPを用いた国際送金などについて説明しています。

 この本は、第3章までは読むのにオススメです。ビットコインの仕組みや、通貨として欠点が多い事、半減期が訪れて報酬が減り、マイナーが撤退してビットコインのネットワークが維持できなくなる可能性等を説明し、ビットコインについて正しく知ることができるかと思います。また、ブロックチェーンとは何かを金融分野に焦点を当てて説明しているのも評価できます。


 ただ、第4章以降は、途端に難しくなります。第4章以降は、中央銀行(第4章、第5章)、リップル(第6章)、証券決済(第7章)になります。特に第5章では聴き慣れない言葉がいくつも登場し、頭に入りませんでした。多分、著者は第5章を書くのに力を入れたのだなと感じています。


 この本で一番言いたい事は、中央銀行がデジタル通貨を発行することじゃないのかなと思います。正直難しいので、無理して読む必要はないし、興味がある人や、経済学部でその分野についてゼミで学んだ人が読むような内容かと思います。もし、リップルについて概要を知りたいと言う場合は第3章までを読んだら、第6章に飛んでいいかと思います。
 (著者はXRPは価値が上がるとは主張していない事に注意してください。また、リップル社のプロジェクトはまだ実証実験の段階なので、価値に関してどうなるのかはわかりません。場合によっては、リップル社のプロジェクトよりも優れたプロジェクトの登場により廃れる可能性があるのを覚悟した方がいいかと思います。)

 この本は第3章までに留めておけば、面白い本だと感じたもったいないものだと感じました。この本を試しに読んでみたい方は、メルカリで買うのもいいかと思います。(安く大量に出品されています)

この記事を書いた人
NEMのユートピアを目指してるYUTOです!! nemlogでは、イベント情報のまとめ記事や、記事の感想記事を中心に書いています。 nemlogがユートピアになるように、着々と計画中です!!