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【NEM技術勉強会】14 合意形成【Symbol白書】

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2020-05-22 21:02:05
【NEM技術勉強会】14 合意形成【Symbol白書】

さて、今日からいよいよSymbomの目玉でもある、PoS+の解説に入ります。


14. 合意形成

「わかるだろ?われわれは時々、自分たちが作り出した虚構の世界で暮らしているような気がするんだ。何が良くて、何が悪いのかあらかじめ決めていて、自分たちが存在する意味を後付していく。そうしながら、自分たちのために作り出したものと、一生格闘し続けるんだ。問題なのは、みんなが違った価値観を持っているということ。だから、お互いに理解しあうのは難しいと感じるのさ。」ーオルガ・トカルチュク(ポーランドの小説家)

 

ビザンチン合意は、すべての分散型システムが直面する問題である。問題の核心は、個々に独立したプレイヤーが、ズルをせずにどうやって協力し合うかということである。ビットコインの革新的発明は、Proof of Work (PoW)を使って、この問題を解決したことである。新しいブロックがビットコインのメインチェーンに送り込まれるたびに、すべてのマイナーたちが次のブロックを見つける競争を始める。すべてのマイナーが、メインチェーンを伸ばすことに集中し、フォークすることを望まない。なぜなら、最大のハッシュパワーを蓄積したチェーンが勝ち残るからである。マイナーは、できるだけ速くハッシュを計算して、現在のネットワーク難度目標を下回るブロック候補を作ろうとする。マイナーがブロックをマイニングできる可能性は、ネットワーク全体のハッシュパワーに対するマイナーのハッシュ生成能力に比例する。その結果必然的に、計算力戦争を引き起こして、大量の電力が消費される。

 

Proof of Stake (PoS)ブロックチェーンは、ビットコインの後に作り出されたあたらしい合意形成メカニズムである。それらは、大量の資源を消費しない、新しいビザンチン合意形成方法を示した。原理的には、これらのブロックチェーンは、一点を除いてビットコインとほぼ同じ振る舞いをする。ノードの相対的ハッシュレートを使う代わりに、ノードが持つ相対的ステーク(資産)量によって、ブロック形成のチャンスを得る。より多くの資産を持つアカウントが、より多くのブロックを作ることができるため、富めるものが更に富むことになる。

 

Symbolは、Proof of Importance (PoI)のコンセプトをPoSに導入した新しいアルゴリズムを使う。この新しい重み付け方法は、ステークホルダーよりも使用者を重視したPoIに起源を持つが、オリジナルのPoIアルゴリズムが持つスケールしにくいという問題を解決している。

 

健全なエコシステムを構築するためには、いくつか解決しなければならない問題がある。他の状況が同じならば、より多くの資産を持つアカウントの方が、多くのトランザクションを生み出し、より多くのノードを動かしていればゲームを有利に進められて、その結果報酬も多くなる。まず、多くの資産バランスを持ったアカウントほど、ネットワークにおいて大きなステークを持ち、結果として全体としてのエコシステムを成功に導こうとするインセンティブが強く働く。アカウントが持つ通貨量が、ステークの指標となる。次に、アカウントがトランザクションを発生させて、ネットワークを活性化するようにすべきである。ネットワークの利用率は、そのアカウントが支払った手数料の総額で近似できる。3つ目に、アカウントがネットワークをより強固なものにするために、ノードを立てるインセンティブが必要である。これは、ノード保有者がブロックの受益者となる回数と相関する(脚注;もしすべてのアカウントがノードを運用したとすると、ステークと強く相関する数値になる。しかし、現実には、ノードを運用するアカウントを他のノードから特別扱いする意図がある)。ノードの保有者は、受益者に関する完全な支配権を持っており、善意のあるノードオーナーならば、彼らに多くの利益を分配することもあるだろう。

 

インポータンスは、network:importanceGrouping設定のブロック数ごとに再計算される。ブロックごとでないのは、小さくないインポータンス計算負荷が、ブロックチェーンに負担をかけないようにするためである。さらに、間欠的なインポータンスの再計算は、自動的にステートを成熟させる作用がある。つまり、間欠的な再計算は、ブロックごとの再計算よりもメリットが多いというわけである。

 

アカウントが行儀良く行動するよう仕向けるためには、過去に多くの実績を上げたことのみで、永続的な利益を得られないようにすべきである。その点、トランザクションやノードスコアによるインポータンス上昇は、一過性である。これらの活動による上昇は、network:importanceGroupingで定められたブロック数の5倍のブロックが生成される間続く。


PoS+の3つのポイントである、ステーク、トランザクション、ノードについて書かれています。PoIは、結果的にPoSに近くなってしまいましたが、その反省から、Symbolではトランザクションを発生させる行動や、ノードを運用することが、重要になってくると予想されます。

 

目指せ北海道

Comment
やそ
やそ
2020-05-23 06:32:26ID:188783
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わんこイン.symbol

確か10000の壁はそのままなんじゃなかったでしたかね。
でも逆に、今までは分割すればするだけハーベストの割合が高くなっていましたが、分割して履かせてもらっていた下駄が無くなるとか聞いたような。

今後の白書翻訳解説に期待しましょう!

目指せ北海道
目指せ北海道
2020-05-23 06:22:22ID:188779
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patapiron
わんこイン.symbol

ネムログなんか、まさに社会的行動によって無意識下でトランザクション増やすシステムですよね。10000XYMしばりは、Symbolにも受け継がれるようです。ハーベスターが増えすぎると、計算が追いつかないらしいので。でも、100XYMにしてくれるとうれしいですよね。

わんこイン.symbol
わんこイン.symbol
2020-05-22 22:26:33ID:188724

投げシムでハーベストが実現する!?
今は10000XEM以上でハーベスト可能だけど
その壁もなくなる?!

patapiron
patapiron
2020-05-22 21:19:16ID:188710

「symbolのシステム上ではなく、社会的な活動でTxを増やそうとする行動に対して
報酬を与えようとする行動をPOI的投げ銭といいます。」ってどこかで言いたくなりました。

この記事を書いた人
趣味はバイクでツーリングしながら、ブログを書いたり、動画配信したりすること。暗号通貨はまだまだ初心者。 nemlogに何を書こうかいろいろ考えたのですが、まずはバイクで動画配信をするための工夫や楽しさ、充実感などを伝えられたらと思ってはじめました。ラズパイをバイクに積載して、ボタン一つでYoutubeライブ配信できるシステムを作りました。それを発展させて、XEMの価格を常時監視、取引するボットも作って活用してます。子供の頃から技術書を読むのが好きなので、NEMの白書を訳したりもしています。 本業は再生医療研究者です。歯の神経の中にいる「歯髄(しずい)細胞」を活用して新しい医療を開拓するために、しずい細胞プロジェクトを推進中。細胞の流通(トレーサビリティー)管理にNEMを使っています。管理システムの名称は「ShizuiNet」。NEM.ioのAlexさん、Jeffさんと名刺交換&握手できたのが心の宝物。