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なぜ、ハーベストが連続発生したかと思うと、突然来なくなるのか? ― ハーベスト確率の真実( NEM / Symbol )

nem38.36xem (7)
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2021-04-04 19:07:06
なぜ、ハーベストが連続発生したかと思うと、突然来なくなるのか? ― ハーベスト確率の真実( NEM / Symbol )
こんにちは。キツツキさんです。
少し前までは、ツイッターのDMに届くものといえばネタみたいなDMがほとんどだったのですが、ノード運営を始めてからというもの、たくさんと真面目なお問い合わせが届くようになりました。
 
大半は、ハーベスト設定の方法や、設定がうまくいかなかったのでサポートして欲しいという内容ですが、次のような問い合わせも届いています。
 
「〇日はハーベストが〇件もあったのに、ここ数日はまったくハーベストしません。ノードで異常が起きていたりしませんか?」
 
直接DMで問い合わせが来なくても、ツイッターのTLを見ていると、「突然連続してハーベストしたかと思ったら、全然ハーベストしなくなった」というようなツイートが散見されます。
 
今日は、NEM / Symbolのハーベスト頻度ついてのキツツキさんの分析をお届けしましょう…!!
 
 
では、さっそくはじめていきます!
 
まず、キツツキさんたちは、無意識のうちに、ハーベストの発生頻度は次のようなものだとイメージしているのではないでしょうか?
 
 
 
 
横軸が時間経過(右に行くほど時間が進む)、縦軸が累積のハーベスト回数です。
 
このように一定のペースでハーベストが発生して、経過時間に対して、直線的にハーベスト回数が伸びていくことを期待してしまいます。
 
グラフにすれば、「時間比例で直線的にハーベスト回数が伸びていく」という振る舞いです。
 
 
 
 
そして、もし、そのアカウントのインポータンス値が高ければ、その比例定数が大きく(急激に上に伸びていく直線)なり、インポータンスが低ければ比例定数が小さく(なかなか上に伸びない直線)なるだろうと期待していまいます。
 
グラフにすれば、こんな感じ↓です。
 
 
 
 
結論から言えば、今回のキツツキさんの分析結果を見る限りでは、その期待は真実です。
 
ただし、1つ条件がつきます。
 
では、その条件とは、いったい何なのでしょうか…?
 
 
 
ハーベストの振る舞いが、キツツキさんたちの期待通りの振る舞いをしてくれる条件…。
 
それは、「長期的な視点で見る」ということです。
 
たとえば、先ほどのグラフを部分的に拡大してミクロに見てみると、こんな様子がよく観察されます。
 
 
 
 
これは、本来のハーベストのペースよりも速いペースでポンポンとハーベストが起こることがあります。
 
 
 
 
あるいは、↑のように、理論値よりも大きくハーベストが遅れることがあります。
 
このように、短い視点で見ると、実際のハーベスト回数が、理論値から大きくズレている様子がよく観察されます。
 
しかし、もう少し、そのまま様子を見てみるとどうでしょう…?
 
たとえば、一気にハーベストが連続して、理論値よりも実際のハーベスト回数が増えすぎると、しばらくハーベストが来なくなって、まるで理論値が追い付いてくるを待っているかのような様子が観察されます。
 
 
 
 
逆に、理論値よりもハーベストが大きく遅れた場合には、まるで、その遅れを取り戻そうとでもしてるかのようにハーベストが連続したりします。
 
 
 
 
 
と、このような理論上のグラフだけを見せられても、信じられないかもしれません。
 
そこで、実在のアドレスの様子を見てみましょう。
 
ある程度以上のハーベスト頻度がないと、信頼できるデータが取れないので、リッチリストで見つけた大量のxymを保有しているアカウントの様子を見てみます。
 
(どこの誰のアドレスかはわかりませんが、他人のアドレスを晒すのはよろしくないと思うのでアドレスは非公開としますが、気になる場合は自分でリッチリストから保有xym数が多くて、ハーベストに参加しているアドレスを見つければ、同じような特性が得られるでしょう)
 
 
↓これが、そのアドレスの実際の経過時間とハーベスト回数の関係です。
 
 
 
 
このように、ある程度の時間軸で見れば、ハーベストの頻度というのは、ほぼ直線状に収束しています。
 
グラフの直線は、最小二乗法で線形近似したもので、この直線の傾きは≒7です。
 
つまり、長い目で見ると、平均的に1日に約7回のハーベストが発生しているということです。
 
一方、このアドレスのハーベスト理論値をNext Harvest Block( https://poi-symbol.com/poi_website/next_harvest_block )で調べてみます。
 
すると、このアドレスの理論ハーベスト間隔は約450ブロックでした。
 
450ブロックということは、時間で表せば約225分です。これを、24時間(1440分)当たりの回数にすると、約6.5回となります。
 
6.5回/日 と、 7回/日 では、微妙に数値が異なりますが、ざっくり言えばほぼほぼ一致しています。
 
(この微妙な差ですが、おそらく、最近は全インポータンスに占めるハーベストに参加しているインポータンスの割合が少しづつ増してきているので、今日時点での理論値(≒6.5回/日)よりも、過去にさかのぼった長い目で見た平均的な理論値(≒7回/日)が少し大きくなるのは、まったく不思議ではありません。しかし、ややこしくなるので、ここでは複雑にならないように、6.5≒7とみなして、最小二乗法での線形近似線=理論値として扱います。)
 
ちょっとややこしい話が続きましたが、結論は、「長い目で見れば、ハーベスト回数は理論値に収束する」です。
 
 
とはいえ、このグラフの一部を拡大して観察すると、違った様子が見えてきます。
 
たとえば、3/27前後を拡大してみましょう。
 
 
 
 
このように、ハーベストが連続して、理論値よりもハーベスト回数が大幅に増えると、理論値が実際のハーベスト回数に追いつくまで、ハーベストが発生しないように待っているような挙動が観察されます。
 
 
一方、次の図のように、しばらくハーベストがなく理論値よりもハーベストが少ない状態が続いていると、一気にハーベストを連続させて、理論値に追いつこうとしているような挙動が見えます。
 
 
 
 
これがどのようなメカニズムで起こっているのかはわかりません(capapultのソースコードを読めばわかるのかもしれませんが)が、実際に観測される挙動としては、このように、「ハーベスト回数の理論値=実際のハーベスト回数」に収束するような「神の手」が存在しているかのような様子が観察できます。
 
ちなみに、このアドレスは上のグラフの作成期間中、一度もハーベストに参加するノードを変更している形跡はないので、同じノードに接続し続けている状態で、このような「ハーベストが発生しない期間」が発生しています。
 
 
 
 
では最後に、これらの観察結果から、「ハーベスト回数を最大化するための戦略(仮説)」を考えてみましょう。
 
(「戦略」という言葉よりも「戦術」という言葉の方が適している気もしますが、「戦略」の方が格好いいので、「戦略」と言い張ります!!)
 
結局、ハーベスト回数は理論値に収束する(と期待できる)のですから、やることは、理論値を高く積み上げることだけです。
 
つまり、
 
1. インポータンス値を上げる(≒ ハーベストに参加するXYM数を増やす)
2. ハーベスト参加時間の最大化(ハーベスト停止期間をつくらない)
 
これだけです。
 
 
 
 
今回の観察からは、ハーベストに参加していない期間に理論値が積みあがらないかどうかの確認はとれませんが、普通に考えれば、ハーベストに参加していない期間は理論値も積みあがらないと考えるのが自然でしょう。(もしそうでなければ、長い間ハーベストに参加していなかったアカウントが急に参加した場合、参加直後に一気にハーベストが連続するような挙動になってしまいます)
 
何が言いたいかというと、ハーベストがしばらく来なかったからといって、「ノードが悪いのでは?」と委託を解除しては再委託のようなことを繰り返していると、下手をすると逆効果になってしまう可能性すらあるということです。
 
たとえば、もしかしたら、せっかくハーベストが来ない状態が続いて、内部的には理論値が上に積みあがっている状態でハーベストを解除することで、積みあがった理論値がリセットされていまうかもしれません。
 
(↑未検証だが、こうなっていても不思議ではない。委託と解除を繰り返すようなことをしなくても結局は理論値に収束するのだから、わざわざ手数料を払ってまで、そのリスクを負う必要はないでしょう。)
 
あるいは、「何度も委託と解除を繰り返しているうちに、上手く委託が出来なくなったので助けて欲しい」のようなDMが届くこともあります。
 
これなどは、ハーベストしたくて委託と解除を繰り返した結果、上手くハーベスト参加できなくなってしまって、そのトラブル対応をしている間はハーベストに参加できず、結局、ハーベスト参加期間が短くなってしまったという残念な例です。
 
 
結局、現時点で分かっているハーベスト回数を増やすための最適解は、「ハーベストのことは忘れて、その間に仕事でも頑張って、稼いだお金でxymを買う」あたりでしょう。
 
「仕事を頑張ってxym買い増し」は半分冗談なので、別にそんなことしなくてもいいですが、あまりハーベストに気を取られて委託と解除を繰り返しても手数料がかかるだけですし、精神衛生上もよくありません。
 
結局は、「インポータンス値×ハーベスト参加期間」に収束するのですから、焦らずいきましょう。
 
キツツキさんたちは、念仏のように「When catapult?」と唱えながら何年も待ってきたのですから、それを忘れず気長に行きましょう!
 
最後に少しだけ宣伝ですが、「ハーベスト参加期間を最大化」できるように安定稼働を目指したノードを運営していますので、よかったら使ってみてください。
 
特に、「age**.kitsutsuki.tokyo」ノードは、実績あるプロの保守と先着順(AGE設定:後からインポータンスの高い人が来ても追い出されない)設定によって、「ハーベスト参加期間を最大化」を目指すのにお勧めのノードとなっています。
 
ノードの詳細:https://kitsutsuki.tokyo/
狙ったノードでハーベストする方法:【 初心者向け 】ハーベストの仕組みと、好きなノードで委託ハーベスト設定をする方法( NEM / Symbol )
 
なお、現在のボーナスゲームのような状況が終わった後、ノード運営者にとって厳しい冬の時代が訪れたとしても、安定したノード資源を提供し続けることを目指したいため、大々的な還元プログラムなどは考えていません(記念品レベルの小規模なものはやるかもしれません)。
 
ノードが受け取った報酬は、長期的運用を視野に入れてノード資源に投資して、ネットワークのインフラ強化することが一番の還元だと考えています。(個人的な考え方なので、他の方には押し付けません)
 
委託の際は、以上をご理解の上、委託していただけるとありがたいです。
 
特に、「キツツキさんのノードを応援したいよ!」という場合には、
 
age01.kitsutsuki.tokyo
age02.kitsutsuki.tokyo
nem1.kitsutsuki.tokyo
 
に委託していただけると、運営上、特に助かります。
(もちろん、無理にということはなく、他のノードでも歓迎です。)
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Comment
Sasuke
Sasuke
2021-04-09 09:08:38ID:239351

納得です。ノードサーバーさえ安定していれば待つしかないということですね。勉強になります。

poi
poi
2021-04-04 21:30:21ID:238470

データもあってわかりやすかったです!

やそ
やそ
2021-04-04 20:48:12ID:238456

頭じゃ分かっていても、
有効化となっていたとしても、
ほんとに来るんだろうか?これは本当に有効になっているんだろうか??と1度来るまではそれで合ってるのか不安で不安でしょうがないのが、
一般NEMberなんですよねぇ。

この記事を書いた人
よろしくお願いします!(o?o)ノ♪?