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「努力は報われるか」の話

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私が人生で大切に味方にしてきた一つ「努力」。

(過去記事👉「自分の味方」)

コツコツ努力することは幼い頃より母から授かった宝物の一つです。

自分は何をしても長続きせず、決めたことも3日坊主のくせに、私にはそれを許しませんでした。

いつしかそれは私の自信となり、アイデンティティの形成に大きな影響を与えていきます。

 

どんな長い道のりもコツコツ、ゆっくりでも進んでいけば必ずいつかは辿り着く。

その絶対的な信頼は私が努力することを常に肯定してくれました。

 

この考え方の根底にあるのは「公正世界仮説」といって社会心理学メルビン・ラーナーが提唱しました。

「公正世界仮説」は「単純に世界は公正であるべきだし、実際にそうだ」と考える世界観を指し、

つまり、「世の中は公正だから頑張っている人は報われるし、そうでない人は罰せられるようにできている」と考えます。

 

しかしながら、世の中は実際には公正ではないですし、報われない努力があるのも事実です。

この命題が真であるならば、不遇な境遇にある場合は努力が足りない、そのような目にあう原因があるのだろうということも真でなければいけません。

ナチスドイツによるロマ人やユダヤ人の虐殺、あるいは世界の多くの国で行われてきた弱者への迫害行為も、公正世界仮説の中で正当化され、実施されてきたことを思えば、この命題は真とは言えません。

また、会社のためにと寝るまも惜しんで努力してきた結果、身体を壊してしまい、会社を去ることなる人も数多く見受けられます。

世界が公正であるならばこんなことは起きてはならないはずです。そして、この考え方の行き着く先は、

「努力が実らないのはこの会社が公正じゃないからだ」と会社や組織を逆恨みするようになるということです。

そうなれば、双方ともに幸せな結末を迎えることは難しいでしょう。

 

現在、「努力は報われる」の世界公正仮説は数多くの実証研究から否定されており、いたずらにこの仮説に囚われ、

間違った方向への努力を続けてしまえば、多くの時間を浪費して、人生を台無しにしてしまうことにも繋がり兼ねません。

 

努力が報われるという論拠の一つに1万時間の法則があり、成功を収めたスポーツ選手や音楽家はみんな1万時間という時間をトレーニングに費やしている

だから何かの分野で一流になりたければ、1万時間のトレーニングを積めば良いといったロジックで構成されています。

このわかりやすさは国境を超え、トピックスとなり、努力推奨の温床となりましたが、この法則はただの観察研究のみで、科学的な根拠はありません。

現在はメタ分析により、努力がパフォーマンスに与える影響についてはスキルの分野によって異なり、

スキル習得のために必要な時間は決まっていないということがわかっています。

ちなみに練習量の差によってパフォーマンスの差を説明できる度合いは、

テレビゲームがトップの26%、ついで楽器の21%、スポーツが18%、教育が4%、知的専門職は1%以下となっています。

 

では、努力は報われないので努力はムダなのか、

私は決してそうではないと思います。

どんな努力もどのように意味づけするかは自分次第です。

努力が報われたか報われていないかの基準が「自分以外の世界」にあるのか「自分」にあるのか、

世界は公正でなくても自分は公正であればそれでいいと思っています。

自分に対して公正であるとはどういうことか、それは自分に嘘をつかないということではないでしょうか。

当然、自分が嫌いなことややりたくなことに対して努力しても、それはやはり時間の浪費になることが多いでしょう。

しかし、自分の好きなこと、楽しいことに対して、コツコツと努力していく道のりはあらたな発見や気づきの宝庫であり、

例え険しくても時間のムダにはならないことの方が多いように思います。

 

この「公正自分仮説」により、やはり私にとって「努力」は味方であり、今後も大切にしてきたい自分のアイデンティティの一つです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

参考図書

山口 周 著 「武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50」

37.公正世界仮説−「見えない努力は報われるの大嘘」

 

 

 

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Comments from NEMber
楽たろう
2019-01-29 23:22:19ID:39147

最近私はこう考えます。「天才とは『努力』し続けられる者」である。と
普通、成果や結果を早く求めがちですが、それ以上の更なる探究心や向上心を追求出来る人は結局、成功するんですよね✨

7zoesan
2019-01-29 17:55:26ID:38692

>>hirohappy M45::さん
読んでるんですね!
色々示唆があって面白い本でした。

hirohappy M45
2019-01-29 17:25:47ID:38684

武器になる哲学、kindleで今読んでます。まだ35パーセントの途中ですが、努力=報われる…考えさせられてます。
哲学って大事ですね(^ ^)

7zoesan
2019-01-29 13:19:59ID:38552

>>えっさん&小梅ちゃん@自称nemlogコメンテーター::さん
といいんですが!

7zoesan
2019-01-29 12:29:03ID:38482

>>やそ::さん
そうですね、そもそもの目標がどこにあるのかなのだと思います。

やそ
2019-01-29 11:05:50ID:38456

努力は必ず報われる。それは真実だと思います。
だからといって、自分は努力をしているから必ず報われるはずだ。これは真実ではないと思います。

報われるためにやる努力は、それは努力とは言わんのでは~?というのが最近の心境。

7zoesan
2019-01-29 08:43:09ID:38400

>>姉崎あきか::さん
サンダルさん読みましたよ。
たしかに努力というか地道にコツコツとやり続けることってのもある種の才能かもしれませんね。皆さんのコメントを見ていて究極のナルシズムとも思えてきました。
そしてどんな一流のひとたちも自分達では努力という言葉は使わないものですよね。

7zoesan
2019-01-29 08:39:31ID:38398

>>西村龍太郎::さん
私も本を読んでいたときに”報われる”報われない”が気になりました。
自分的に満たされたかどうかでいいと思いますし、コツコツ地道にやり続けるのこともある種のセンスのような気もします。

NEMber who posted this article

北海道で理学療法士兼スポーツトレーナーとして活動しています。
これまでの臨床経験から得た気づきや学びに関すること、
日々の読書の備忘録など、徒然なるままに健康と幸福と自身の人生観についてアウトプットしていきたいと思います。
NEMはあまり関係ないことが多く、申し訳ありません!!

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