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「NEM Bootcamp - Hello, Blockchain!」の備忘録 その1 古賀氏挨拶、Alex氏挨拶、西脇氏講演 (2019/01/20 @ MFPR渋谷ビルB1F)

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2019-02-03 13:06:16
「NEM Bootcamp - Hello, Blockchain!」の備忘録 その1 古賀氏挨拶、Alex氏挨拶、西脇氏講演 (2019/01/20 @ MFPR渋谷ビルB1F)

おはようございます。サラリーマン投資家です。先々週の週末は土曜日に「NEMもくもく会@東京」に参加後、「MONA BAR TOKYOへお邪魔」し、日曜日は「NEM Bootcamp - Hello, Blockchain!」というイベントに行ってくるというブロックチェーンづくしな週末でした。実はその後、インフルエンザでダウンしてしまい、記事をアップするのが遅くなってしまったのですが、せっかく参加したイベントなので、自分自身の備忘録のためにも記録をここに残しておこうと思います。(結果的にNEMberの皆様のためにも役立つ情報になれたら嬉しいです(^^♪)

(なお、以下には、twitterやyoutubeの内容を引用させて頂いている箇所が多くありますが、もし引用に問題等ありましたら、ご連絡頂けますと幸いです。)

 

開催場所は「渋谷ユナイテッド本社イベントスペース 東京都渋谷区渋谷1-2-5 (MFPR渋谷ビルB1F)」でした。

イベント会場の雰囲気はオシャレなコワーキングスペース的な感じでした。仮想通貨watchさんの記事が会場の雰囲気がよくわかるかもしれません。

 

まず最初にNEM JAPAN代表の古賀大喜氏より挨拶がありました。内容は本日のイベントの目的、NEM財団・選挙の経緯、NEM財団代表Alexandra Tinsman氏のビデオメッセージの紹介でした。

イベントの目的としては「NEMエンジニアコミュニティの広がりを意図したもの」という説明がされました。少し踏み込んで「NEMブロックチェーンが(確固たる)技術に裏付けられたものであること」「(既に)実ビジネス等での使用に(十分に)耐えうるものであること」といったメッセージが発せられていたように思います。

NEM財団・選挙の経緯については、「先日選挙があり、新しい船出となったこと」「古賀氏自身は、前評議員メンバーから引継中で、週2回、1回あたり2~3時間程度の時間を引継業務にあてていること」「まもなくNEM財団代表から新しい方針が示されると思うとのこと、その際にはNEM JAPAN 古賀氏からも内容の紹介をする予定であること」等が伝えられました。

NEM財団代表 Alexandra Tinsman氏からのビデオメッセージでは、「2019年はPR活動よりもカタパルトに注力する」「日本発サービスや日本のコミュニティへの感謝の表明」「NEMの開発への協力の呼びかけ」といった内容が印象に残りました。ビデオメッセージ自体はYoutubeに公開されていますので、メッセージ詳細が気になる方は、ぜひ、以下のメッセージ(youtubeより引用)をご覧になってみてください。個人的には、新しい財団の、「良い意味でのリーダーシップ」に期待しています。

 

次に、「ブロックチェーン、未来を創る新しいテクノロジーの可能性」というタイトルで、スペシャルゲストの日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員・エバンジェリスト 西脇資哲氏の講演がありました。私自身の所感から先に言わせてもらうと、「これまで聞いたブロックチェーン関係の講演の中で、もっとも内容が濃く、説得力がある、魅力溢れるプレゼンで、さすが伝道師!プロのお仕事に脱帽!」という感じでした。(プレゼン資料をここに公開できないのが残念…)

内容は「講演の目的」「記録・管理の歴史について」「ブロックチェーンの仕組み」「ブロックチェーン技術が日常的に使われる時代が来るのか?」「ブロックチェーンのユースケース」「今までにない新しい経済活動が今後来るのでは?」等でした。

まず、この講演の目的として、「今日のイベント参加者が、ブロックチェーンの未来の可能性を、ブロックチェーンを知らない人に伝えられるようになってほしい」「仮想通貨以外のブロックチェーンの可能性を伝えたい」との説明があり、講演内容~質疑応答に至るまで、確かに大きくこれら目的が意識された内容になっていました。

プレゼン自体では、まず、「記録・管理の歴史について」説明がありました。木簡→紙→電子データの流れ。電子データの保管媒体の推移として紙テープ→磁気テープ→磁気ディスク→ネットワークの流れ。保管されるデータ形式としてのフラットファイル→Btree構造→RDBMS→Key Value Store→ブロックチェーンの流れが大まかに説明されました。そして、特に、RDBMS(:定型的な企業情報処理システムに適していた)→Key Value Store(:情報量増大や情報自体の多様性に対応するためにKey Value Storeの時代が到来)→ブロックチェーン(新しい経済活動、トランザクション量の激増、中央集権からの脱却、信頼性の確保と不正防止)の流れ(=ブロックチェーンが生まれた背景)が説明されました。

次に、「ブロックチェーンの仕組み」が、契約や銀行口座を引き合いに出して説明されました。具体的には、インターネット上の複数の参加者が保存し、それら全てが矛盾なく一致していることを保証する「分散台帳管理」という技術、取引履歴の塊をひとつひとつの鎖のように繋げる「取引データの連鎖」というべき技術、取引履歴の情報の整合性を確認し50%以上が同意すれば全員がそれを台帳に保存する「マイニング」という技術の3つの仕組みについて説明がありました。

次に「ブロックチェーン技術が日常的に使われる時代が来るのか?」という問いかけへの西脇氏なりの答えが説明されました。まず、金融事情の課題解決事例として「送金、為替手数料の低コスト化」「国境はマイナー通貨をまたぐ募金等での活用」等の事例が紹介され、技術の有用性が紹介されました。そして、「デジタルデータを価値と認めていいのか?」という本質的な問いかけに対し、「いいんです!」という答えをされていました。ここのプレゼンはかつて見たブロックチェーンの価値に対する説明の中で、もっとも説得力溢れていて、後から文字にするとすごくもどかしいのですが、少し説明すると、「歴史は繰り返す」と題して、「食料等の生存のために直接必要なものにしか価値が無い時代」→「特徴的な石や貝殻にも価値を認める時代」→「鉱物(=金貨、銀貨、銅貨、…etc)にも価値を認める時代」→「ただの紙(=紙幣)にも価値を認める時代」→「契約が書かれただけのただの紙(=証券)にも価値を認める時代」という時代の移り変わりを説明され、「全く意味が無いとこれまで思われていたものに価値を生み出すという行為が過去何度も繰り返されてきた」という説明がされていました。

そして次に、ブロックチェーンの具体的なユースケースが説明されました。金融関係、公的な記録、個人や業務上の記録といった幅広いユースケースの紹介と、少し踏み込んだ具体的な事例についての説明もありました。

そして、「今までにない新しい経済活動が今後来るのでは?」という内容が説明されました。具体的には「トランザクションの激増」「いいね!の価値」「ゲーム、コミュニティ、スポーツ、フィットネス」「Showroom」「TikTok」等が例に挙げられ、これら新しい時代の「大量のトランザクションの処理」「ブロックチェーンのアプリやシステムでの活用のしやすさ」等といった特徴をNEMが技術的に持っていることが説明されました。

最後に、「新しいエコノミーを実現して、社会貢献につながれば素晴らしい」と締めくくられ、会場の雰囲気は大きく盛り上がって講演は終了しました。

講演後、以下のような質疑応答がありました。

Q1. パブリックチェーンでは個人情報がオープンになってしまうことがボトルネックになって話が進まないことが多々あるがどのような説得が有効だろうか?

A1. ブロックチェーンの堅牢性を主張するのが良いのではないか。また、隠したい情報をブロックチェーン上に刻まない仕組みの工夫が必要だと思う。(←個人的には、秘密鍵の秘匿を可能な限り高いレベルで行ったり、マルチシグでの復号化のみが可能な暗号化技術等があれば、ブロックチェーンに個人情報を積極的に刻んだほうが安全な未来が訪れるのではないか…と感じていて、少し意見が異なる部分ではあります。)

Q2. トレーサビリティへの活用で、ブロックチェーン上に刻む情報自体の改竄や、実物のすり替えといった改竄への有効な取り組みについてはどのように考えるか?

A2. ブロックチェーンだけでは防げない領域は確実に残るが、それ以外の部分に割いていたリソース(=不正アクセスや不適切な内部管理によるDBの過去データの改ざん等の防止に割いていたリソース)を別のリソースに振り分けられるメリットで説得するのが有効ではないか。

Q3. RDBとブロックチェーンの使い分けについて、今後の有利さについて、どう思うか?

A3. 旧来のRDBが適している領域は、(定型的な企業活動等で、)今後もそれなりのボリュームで残るはず。しかし、新しい価値を生みたい領域では、ブロックチェーンが適しているのでは。とはいえ、RDBやKVSを学ばなくて良いわけではなく、人材開発的な観点からは、RDB→KVS→ブロックチェーンの流れや基礎知識を抑えておくことは極めて有効で良いことだと思う。

 

書いているとすごく長くなってしまったので、記事を分けようと思います。この後も、LCNEM代表 木村優氏による講演や、NEM JAPAN 山口薫氏によるユースケース紹介、planet★箒星氏によるCatapult秒間4000トランザクションへの挑戦等の講演もあり、総じて、非常に密度の濃い、良いイベントでした。

Comment
松岡靖典
松岡靖典
2019-02-04 01:06:53ID:44660

>>えっさん&小梅ちゃん@自称nemlogコメンテーター::さん 中身のある、良いイベントでした^_^ 無理なく参加できる機会があれば、ぜひ参加してみてください!

大魔王えっさん🐾🌎👣
大魔王えっさん🐾🌎👣
2019-02-03 17:34:16ID:43876

レポートありがとうぇ〜い(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
えっさんも行ってみたいうぇ〜い(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

この記事を書いた人
様々な金融サービスに興味があり、最初は投機で仮想通貨やNEMに触れたが、技術的な面白さに目覚め、WEBサービス・ブロックチェーンの勉強など、日々奮闘中。どうぞよろしくお願いします。最近はCrypto Paymentという実店舗での仮想通貨決済をサポートできるアプリを開発しています。