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【本の街だよ!本贈ろう】星を継ぐもの(ジェイムズ・P・ホーガン)

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2019-03-06 02:57:30
【本の街だよ!本贈ろう】星を継ぐもの(ジェイムズ・P・ホーガン)

ホワイトデーイベント「本の街だよ!本贈ろう!」の3冊目の紹介となります。

 

私は10年ほど前にこの本を、職場の事務机の奥から発見しました。

 

人事異動が決まって、机の整理をしていると、古びた本が出てきたのです。

その机は、出向してきている人間の指定席で、毎年人が入れ替わります。

連絡の取れる前任者にメールで訊いてみても知らなかったと言うので、いったい

いつからここにあったのか不明なのですが、そうとう古い本のようです。

 

私はこの本を、見知らぬ先輩からの贈り物だと思うことにして、家で読んでみる

ことにしました。

 

 

タイトルは、『星を継ぐもの』 著者はジェイムズ・P・ホーガンとあります。

 

なんだか聞いたことがある響きです。

NHKでやっていた『不思議の海のナディア』の最終話のタイトルがそうだった気がします。

(その元ネタがこの本だったというのは、あとで知りました)

 

1977年に発表された小説らしいです。

ページをめくってみると、今の感覚からすると文字が小さくて、紙質も悪く、また

古い翻訳小説の文体の独特の読みにくさもあり、なかなか読み進めるのがしんどい感じでした。

 

なんとか読んでいくと、人類が月面探索を進める20世紀が舞台のようです。

そして冒頭、月面で宇宙服を着た死体が発見されます。

しかし、各国に問い合わせても、それに該当する宇宙飛行士が存在しません。

それどころか、放射線炭素年代測定法を試みると、なんと5万前の死体であることが判明するのです。

人類はこの事実に色めき立ちます。

宇宙人が発見された!

あらゆる分野の科学者が集められ、このチャーリーと名づけられた死体の分析が行われました。

歴史学者や物理学者は、5万年前の宇宙飛行士という事実から、地球外生命体の死体だと推測しましたが、

生物学者はチャーリーを、生物学的そして進化論的見地から、地球人だと主張します。

この奇妙な矛盾!

 

ぐんぐんと私はこのサイエンス・ミステリに引き込まれていきました。

SF小説ですが、あくまでも、科学的な検証から事実を積み重ねていく骨太の内容で、

けっして荒唐無稽な話ではないのです。

本当に月面でそういう死体が発見されたときのシミュレーションを見ているようでした。

なのに、あまりにも不思議で魅力的な謎が立ちふさがり、主人公である物理学者、

ヴィクター・ハント博士や、ライバルともいえる生物学者ダンチェッカー博士などが

息づまるような議論を繰り広げるのです。

私が腐女子だったら、ハント×ダンチェッカー本を書きたいくらいです。

 

 

その謎解きの衝撃の結末は、ぜひとも読んで確かめていただきたい。

 

机の奥から出てきた本が、そんなSF史に燦然と輝く傑作だと知らなかった私には、

思いもよらない素晴らしい贈り物となりました。

そんな偶然がなければ、たぶん私はこの古びたSF小説を手に取らなかったでしょう。

 

今度は、見知らぬあなたに、この本を贈りたい。

 

Comment
えっさん
えっさん
2019-03-06 16:50:04ID:74075

衝撃の結末が気になる(*´ω`*)
面白そうな本の紹介ありがとうぇ~い (● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

7zoesan
7zoesan
2019-03-06 13:00:33ID:73978

素敵な紹介でした!本との出会いが衝撃的です。
内容も気になるのでわたしのリストいり決定です。
イベント参加ありがとうございました!

YUTO
YUTO
2019-03-06 10:45:59ID:73872

これは映像化したい作品で、面白そうです!!
特にサイエンスは自分が好きな分野の一つなので、なおさらです。

やそ
やそ
2019-03-06 09:29:44ID:73840

とても面白そうな本です。
超古代文明が実は月まで達していた。とかそういう感じなのかしら。

この記事を書いた人
たいへん高価なnemを持っています。