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【古事記入門】その36 神功皇后 1

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今回からは仲哀天皇の代のクマソ征伐、そして新羅征伐の話になりますが、主人公は天皇ではなく、神功皇后です。

 

神がかり

 

その太后、息長帶日賣(オキナガタラシヒメ)の命は、當時、神歸(よ)せしたまひき。

かれ天皇筑紫の訶志比(かしひ)の宮にましまして熊曾の國を撃たむとしたまふ時に、天皇御琴を控(ひ)かして、建内の宿禰の大臣沙庭(さには)に居て、神の命を請ひまつりき。

 

クマソ征伐に九州までやってきた仲哀天皇一行は、筑紫の訶志比宮(現在の福岡県香椎市)に拠点を構えます。

 

そこで、戦をどう運ぶべきか神のお告げを受けるべく、建内宿禰が儀式の場を整え、仲哀天皇みずから琴を弾き、后のオキナガタラシヒメ(=神功皇后)に神を降ろしました。

 

ここに太后、神歸せして、言教へ覺(さと)し詔りたまひつらくは、

「西の方に國あり。金銀をはじめて、目耀(まかがや)く種種の珍宝うづたからその國に多なるを、吾れ今その國を歸せたまはむ」

と詔りたまひつ。

 

神がかりした神功皇后が語るには

「はるか西の方に国があります。金銀をはじめとして、きらびやかな宝物がたくさんある国ですから、まずはその国を帰順させなさい」

とのこと。

 

ここに天皇、答へ白したまはく、

「高き地に登りて西の方を見れば、國は見えず、ただ大海のみあり」

と白して、詐りせす神と思ほして、御琴を押し退けて、控きたまはず、默いましき。

 

これを聞いた仲哀天皇は

「高いところに登って西を見ても、国など見えない。海ばかりじゃないか」

と言って、この神は嘘つきだと考え、琴を弾くのをやめて黙り込んでしまいます。

 

ここにその神いたく忿(いか)りて、詔りたまはく、「およそこの天の下は、汝の知らすべき國にあらず、汝は一道(ひとみち)に向ひたまへ」と詔りたまひき。

 

天皇のこの様子を見た神は怒り、

「この天下は、お前が支配するべき国ではない。お前は死者の国へと行きなさい」と言います。

 

「一道」というのは辞書で見ると「分岐のない一本道。転じて死者の国への道」ということになっています。

昔は「死の国への道は一本道」というイメージがあったのでしょうか?
さらっと調べてみても「一道」をこういう意味で使っている用例が古事記のこのシーンくらいしか見当たらないので、こういう言い方が一般的だったのかはよく分かりません。

 

 

ここに建内の宿禰の大臣白さく、

「恐し、我が天皇、なほその大御琴あそばせ」とまをす。

ここにややにその御琴を取り依せて、なまなまに控きいます。かれ、幾時もあらずて、御琴の音聞えずなりぬ。すなはち火を擧げて見まつれば、既に崩りたまひつ。

 

これを聞いた建内宿禰は

「恐れ多いことです。天皇、琴を弾き続けてください」と言います。

 

そこで天皇はしぶしぶ琴を持ちなおし、いいかげんに弾いていました。
しかしいくらも経たないうちに、琴の音が聞こえなくなります。

そこで明かりを点けて様子を見ると、天皇はすでに亡くなっていました。

 

後継者の指名

 

崩御してしまった仲哀天皇の弔い、大祓が済んだところで、建内宿禰と神宮皇后は、ふたたび神のお告げを求めます。

 

また建内の宿禰沙庭に居て、神の命を請ひまつりき。

ここに教へ覺したまふ状、つぶさに先の日の如くありて、「およそこの國は、汝命の御腹にます御子の知らさむ國なり」とのりたまひき。

 

すると、先日と同じように神が降りて、

「この国は、あなた(=神功皇后)のお腹におわします御子がお治めになるべき国ですよ」

と告げました。

 

 

なんと、まだ生まれてもいない皇子が、皇位継承者として神様から指名されてしまったのです。

これが前回チラッと触れた、15代応神天皇に関する

 

ここを以ちて腹中にましまして國知らしめしき。

という記述のタネ明かしです。

 

 

 

「まだ生まれてないにしても、天皇の息子が後継者なら順当なんじゃないの?」
と思われるかもしれませんが、ところがどっこい、そうではありません。

 

仲哀天皇にはオオナカツヒメという后もいて、香坂王、忍熊王という立派な2人の息子が、大和で留守を守っています。

 

 

この2人の兄をすっ飛ばして、お腹の中の御子が皇位継承者に収まってしまったのです。

 

 

このへんの事情を考慮に入れると、神功皇后は神がかったフリをして好きなことを言っていただけじゃないのかと疑いたくもなります。

ジャマな奴らのいない遠征中のことで、真相を知っているのは神功皇后と建内宿禰だけですからね。

 

 

さて、こんなキナ臭い皇位交代劇があった後ですが、神功皇后はさらに大胆な行動に出ます。

なんと、神のお告げに従って「西方の国」へと攻め込むのです!

 

その様子は次回。

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Comments from NEMber
珈琲ねむりや
2019-04-12 08:21:06ID:101228

>>やそ::さん
そーなんですよ。滅茶滅茶アヤシイでしょ!
このへんの時代は神話とはまた違って、歴史の裏側に思いを馳せながら読むと面白いですよね!

やそ
2019-04-12 07:23:50ID:101196

こういうところでの応神天皇で王朝交代説とかもあったりする訳ですねー。
建内宿禰の子だったり、実は暗殺だったり。妄想は掻き立てられます。

珈琲ねむりや
2019-04-11 21:24:47ID:100964

>>7zoesan::さん
そうそう!
日本書紀なんかと比べると古事記はユル〜いので、ラクな気持ちで読んでください!

7zoesan
2019-04-11 21:16:33ID:100960

>>珈琲ねむりや::さん
古事記は苦手分野ですが物語として読むと面白いですね!

珈琲ねむりや
2019-04-11 19:03:30ID:100897

>>tom::さん
古い文章は、この素朴さがイイんですよね!

>>matsuno::さん
ありがとうございます!
コーヒーのお供にピッタリな文章が、当店のモットーですw

matsuno@漆黒の
2019-04-11 18:42:53ID:100885

購入させていただいたコーヒーを飲みながら文章を読むのも乙なもんですね。

tom
2019-04-11 18:36:41ID:100876

昔ながらでの国が見えないじゃないかっておもしろいですね笑

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