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【読んだ気になれる】太宰治「畜犬談」

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<要約>
 

 私は、犬については自信がある。いつの日か、かならず喰いつかれるであろうという自信である。

 

犬が嫌いな「私」はなんとか犬を避けられないかと様々な犬対策を考える。しかしどれも逆効果でかえって「私」は犬に好かれるばかり。
ある日一匹の子犬が「私」の家までついてきて住み着いてしまう。追い払って反撃されるのが恐ろしいため、取り敢えず家で飼うことになった。「ポチ」と名付けられたこの犬は「私」にひどく懐く。「私」は嫌だと言いながら、少しポチが見えなくなったら「ポチはどこだ」と探し、寝床を作ってやったりと可愛がっている様子だった。
しかしある日皮膚病になってしまったポチを妻に殺すように頼まれる。「私」はポチを散歩に連れて行き毒を盛るが、結局ポチは死ななかった。「私」はポチを連れ帰り、妻にポチを飼うように頼んだ。



○感想 
読んだままの率直な感想を言うと「めっちゃツンデレ」です。
いやよいやよも好きのうち的な感じなんで楽しくスラスラ読める作品となっています。一応主な研究ではユーモア小説として通ってるらしくあながち間違えではないとは思うのですが、終わり方にちょっと気になる点があったので少し考えたいと思います。

 

ポチを殺そうとした「私」は結局毒が効かず死ななかったポチを連れ帰り妻に次のように頼みます。
 
「だめだよ。薬が効かないのだ。ゆるしてやろうよ。あいつには、罪がなかったんだぜ。芸術家は、もともと弱い者の味方だったはずなんだ(中略)弱者の友なんだ。芸術家にとって、これが出発で、また最高の目的なんだ。こんな単純なこと、僕は忘れていた。僕だけじゃない。みんなが、忘れているんだ。僕は、ポチを東京へ連れてゆこうと思うよ。友がもしポチの恰好を笑ったら、ぶん殴ってやる。」

 

最後の最後に急に芸術家について言及するわけですが、ここにはこの当時の太宰の背景も大きく関わっているのかなと思います。
「畜犬談」が発表された頃の太宰といえば人生の再出発をしたばかりでありました。再婚を果たし家族をしっかり支えようと心を新たに入れ替えた太宰は職業作家として活動をします。「畜犬談」では「芸術家は、もともと弱い者の味方だったはずなんだ。(中略)こんな単純なこと、僕は忘れていた」と、芸術家がなんたるかを思い出すような台詞がありますが、太宰自身が職業作家として活動する中で何らかの違和感を感じていたのか、「芸術家とは?」という問いをもう一度考えたかったのかもしれません。

 

太宰にとっての芸術家はその文学人生において割と主張が一貫しているのですが、人生の大きな転換期となった中期は芸術家を見つめ直すきっかけとなり、「畜犬談」といういかにも商業的なユーモア小説で問い直したと言えるのではないでしょうか。

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ネムログ気になったのでライブドアブログからいくつか移行します。

趣味は読書(特に太宰治)、アニメ鑑賞(特に幾原作品)、京都観光。
京都には足繁く通っているので色んな情報を提供できたらと思います。

また、教育実習、学校教員(少しですが)を経験して思ったことも少し書けたら良いと思います。

現在はwebデザインを勉強中。
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