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【読んだ気になれる】太宰治「美少女」

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<要約>
「私」と家内が温泉にでかけたとき、ひと組の老夫婦と、一人の美少女に出会う。「私」は温泉で美少女の裸体に目を奪われたが平然を装い温泉を去る。
後日床屋に行った「私」は美少女と再び会うことになる。鏡ごしに「私」と美少女は目を合わせるが、美少女は牛乳を飲み干すとさっと立ち去ってしまった。それでも「私」は可愛い知り合いができたような気がして満足だった。
それだけの悪徳物語である。

 

 ○感想
この「美少女」という作品は実際太宰が出会った美しい少女を元に書かれたらしいです。
「女生徒」も確か太宰に送られてきたファンレターが元になっているらしいですが、アラサーのおっさんがこれを書いてるのかと思うと中々感慨深いものがあります。
この作品では珍しく「エロさ」を感じさせたのが個人的なポイントでした。
 
すらと立ちあがったとき、私は思わず眼を見張った。息が、つまるような気がした。素晴らしく大きい少女である。五尺二寸もあるのではないかと思われた。見事なのである。コーヒー茶碗一ぱいになるくらいのゆたかな乳房、なめらかなおなか、ぴちっと固くしまった四肢、ちっとも恥じずに両手をぶらぶらさせて私の眼の前を通る。可愛いすきとおるほど白い小さい手であった。
 
正直太宰作品であんまりエロさって感じたことないんですがこれは結構ビックリしました。
しかしここ以上に今の時代だったら絶対ツイッターに晒されているだろうとこが次の場面。

 

お嫁に行けるような、ひとりまえのからだになった時、女は一ばん美しいと志賀直哉の随筆に在ったが、それを読んだとき、志賀氏もずいぶん思い切ったことを言うと冷やりとした。けれども、いま眼のまえに少女の美しい裸体を、まじまじと見て、志賀氏のそんな言葉は、ちっともいやらしいものでは無く、純粋な観賞の対象としても、これは崇高なほど立派なものだと思った。
 
女性の裸体をモノ化していると取られそうなこの文章ですが、この時代の価値観だとあながち間違っていないのかなと思います。目立たない作品なので特に言及されているところは見たことないですが有名だったら格好のエサになりそうですね。
しかも「私」は他人とうまく話せず、話そうとしてもあがってしまうという完全なコミ障。ラノベにありがちな設定です。
 
「文学」と言えばすごく高尚なものに聞こえますが結局創作物って基本的に全て娯楽に過ぎないと思っています。
太宰は「葉」で芸術について次のように述べていました。

 

芸術の美は所詮、市民への奉仕の美である。

 

この太宰の考えって今で言う同人活動にすごく当てはまると言いますか、ただひたすらに欲しい者のために創り与えるってのが芸術って言われたら結構なるほどって納得します。

 

この物語は最後「それだけの悪徳物語である。」という風に締められているのですが、これは時に淫猥さをネタにする芸術そのものを指しているようにも思われました。

 

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ネムログ気になったのでライブドアブログからいくつか移行します。

趣味は読書(特に太宰治)、アニメ鑑賞(特に幾原作品)、京都観光。
京都には足繁く通っているので色んな情報を提供できたらと思います。

また、教育実習、学校教員(少しですが)を経験して思ったことも少し書けたら良いと思います。

現在はwebデザインを勉強中。
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