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【読書】現代短歌『夜にあやまってくれ』

nem6.82xem (6) 132 4 0
Yonnsann 2019-04-28 12:55:00

悲しいと 言ってしまえばそれまでの 夜なら夜に あやまってくれ

 

今若い人たちによる現代短歌が流行っているらしく、若い世代を中心とした短歌集が沢山売られています。
「夜にあやまってくれ」もその一つ。
短歌ってあんまり興味なくて今までちゃんと読んだことなかったのですが、これが読んだら面白い。
ここでは私が印象に残った歌をいくつか感想も交えて紹介したいと思います。

 


旗を振るように花束を青空へ差してまた君に出逢える夏だ

 

私は四季の中で夏が一番好きなのですが、この歌は真っ青な空と白い入道雲、そして下から見上げるひまわりが頭に浮かびました。
夏が来る楽しみが、「君に出逢える」という表現から伝わってきて素敵な歌だと思います。

 


何が悲しいってこれを初恋と呼んだら君が笑うってこと

 

これは自由律ですね。
自由律なので、そっと誰かが呟いたような印象を受けます。
歌詞みたいですね。
自分の「君」に対する想いが、本当の意味では届いてない。きっと一生届かない。そんな悲しくて切ないドラマがこの三十一字から伺えます。

 


自転車の後ろに乗ってこの街の右側だけを知っていた夏

 

私はこの歌がこの歌集の中で一番好きです。何故だかとても印象に残りました。
前述した通り私は夏が一番好きです。夏っていろいろな感情を感じることができる季節だと思うんですよね。暑いからクーラー効きすぎて寒いとか、青春も漢字は青い春と書きますが夏のイメージが強いです。イベントが多いのも理由の一つになりますね。
とにかく日本の夏という季節はとても良い季節だな〜と思うんです。そしてこの歌はとても夏の青春って感じがしたのです。
頭に思い浮かんだのは制服を着た二人の男女。自転車に二人乗りして少女は少年の背に頬をつけ、右側だけを眺めてる。右側以外は見えないし、見ようとも思わなかった。一方向しか見れなかった。そんな若さを振り返っているような、二度と戻れない時間を振り返るような、切ない気持ちを思い起こさせます。

どの歌もそうですが、やはり短歌の凄いところは、たった三十一字で私たちの想像を限りなく掻き立てるということです。
これって簡単なことではないと思うんです。三十一字の制限の中で言葉を選び相手の想像を拡げなければならない。

勿論解釈は人それぞれ自由ですが、少なからず伝えたいニュアンスというものが作者にもあると思います。それを如何に読者に伝えるか、どの言葉を使えばそれが効果的に伝わるか。これは文学だけではなく、コミュニケーションにおいてもとても大事なことですよね。
相手に自分の一番言いたいことを効果的に伝えて初めてコミュニケーションは成立します。
相手の心に響く言葉を自分で探さないといけません。
そういう意味では短歌はコミュニケーションの勉強になるかもしれませんね。

「夜にあやまってくれ」以外にも沢山現代短歌集が出ているので、是非気になるものがあれば是非手にとってほしいと思います。
共感する歌を見つけると少し気分が弾みます。

そういう楽しみ方もできるんじゃないんでしょうか。

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Comments from NEMber
Yonnsann
2019-04-29 09:49:22ID:111336

>>やってみよう::さん
自由律なのでそっと呟いた感じがどこか胸に刺さりますよね…。

やってみよう
2019-04-29 00:55:22ID:111250

3つ目の自由律の作品が、自分の心にささりました。。。

Yonnsann
2019-04-28 19:13:48ID:111074

>>matsuno@漆黒のFiFiイベ連動企画隊員::さん
31字の沢山の世界が一冊に詰まっているのは読んでいて楽しいですよね(^^)

matsuno@漆黒の
2019-04-28 18:49:39ID:111057

これ、ググって読んでみましたけど面白い世界ですね!

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趣味は読書(特に太宰治)、アニメ鑑賞(特に幾原作品)、京都観光。
京都には足繁く通っているので色んな情報を提供できたらと思います。

また、教育実習、学校教員(少しですが)を経験して思ったことも少し書けたら良いと思います。

現在はwebデザインを勉強中。
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