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新訳「ドラえもん」の話

nem8.05xem (5) 126 2 1

私たちは実は「ドラえもん」に囲まれて生活しています。

ささやかな夢を豊かな現実にしてくれる存在。

不便や困難をポジティブに変えてくれるチカラ。

たとえば、パソコンやスマートフォン。

たとえば、ショッピングモールや、コンビニ。

生活を楽にしてくれるものが、近ごろ一気に増えていることに鈍感になっていませんか?

(中略)

私たちはなかなか「ドラえもん」がそばにいることに気づきません。助けてもらっていることにも気づけない。

スマホの便利さにも最初こそ驚いたはずですが、もう当たり前の日常のツールになっている。

いつでもどこでも仲間とつながれることにも、いつでもなんでもすぐに調べられることにも慣れていまい・・・

人間はえてして、その便利なモノに頼りきり、あって当たり前になり、つまり”一億総のび太”となります。

 

これは、佐々木 宏 著「新訳ドラえもん」の冒頭の文です。

本書は「映画 STAND BY ME ドラえもん」の脚本をベースに元となった漫画と文からなる物語です。

漫画はドラえもんの中でも特に好きな「しずちゃんさようなら」「のび太の結婚前夜」「さよならドラえもん」などが収録されています。

実はドラえもんが恋愛漫画だって皆さん覚えていましたか?

 

のび太はドラえもんの便利さに慣れてしまい脱ドラえもんできずに成長していきますが、それではしずかちゃんを振り向かせることができないと気づきます。

便利な道具や肩書や、知識やお金や・・つまりドラえもんがなくなったハダカのホントの自分はいったいどんな自分ですか?

この本と、漫画を通して「のび太」の成長が自分に重なり、そして様々なことに気付かされます。

 

世の中、思い通りにならないかわりに、思いもかけなかった出来事が起こりうるから、おもしろいといえるんだよ。

のび太としずか、が結ばれる・・・。本当にありえないことだろうか?

 

相変わらず何をやってもダメダメなのび太でしたが、少しずつ健気に努力を重ね、男らしさと優しさを身につけていったのび太の未来は徐々に変化し始め、未来のお嫁さんがジャイ子からしずかちゃんに変わります。

しかし、「しずちゃんさようなら」ではダメな自分はしずかちゃんにはふさわしくない、しずかちゃんを不幸せにするぐらいなら、今から別れたほうがよいとのび太は道具を使って、しずかちゃんに嫌われようとします。

何か異変を感じたしずかちゃんが、道具のチカラに負けずにのび太を助け出し、そして叱りつけます。

しずかちゃんの凛とした強さに触れ、のび太はしずかちゃんの幸せにするという決意を新たにします。

 

「君が自分で未来を変えたんだよ。きみががんばったからさ」

ぼくが彼に与えた数々の道具のおかげではなかった。

道具は使い方次第で、毒にもクスリにもなる。

世の中を変えていくのは、結局、人の強い思いなのだろう。

 

しずかちゃんがのび太と結婚を決めた理由は「そばについててあげないと、あぶなくて見てられないから」でした。

まさにハダカののび太ありのままの姿でした。

自分が弱いからこそ、周りを尊敬し、賢くないからこそ分け隔てをしない、財力がないからこそありのままを見ようとする。

そんな、力ない自分の生き方を大人になったのび太はよくわきまえていました。

その謙虚さと優しさにしずかちゃんは心惹かれたのです。

「ありのままの自分を受け入れ、そして自分らしく生きる」

それがのび太という生き方であり、ドラえもんを通して藤子・F・不二雄先生が私たちに伝えたかったメッセージなのかもしれません。

 

「さようならドラえもん」は涙なしでは読むことができません。

原作にはないですが、ドラえもんは「成し遂げプログラム」をセワシにセットされており、「のび太」を幸せにすることで未来へ帰ることができる設定となっています。

「ぼくはいま、本当に幸せな気分なんだ。ありがとう、ドラえもん。君のおかげだよ」

タケコプターで赤い夕焼け空を飛びながらのび太は言いました。

鳴り響く電子音、「のび太君の幸せを受信しました。成し遂げプログラム完了。48時間以内に未来へお帰りください。

 

ぼくはずっとそばにいるべきではないのだ。

ぼくがいる現実は、のび太にとっては現実ではないのだから。

ぼくは彼を夢から覚ましてやらなくてはいけない。

それがぼくの最後の仕事なんだと思った。

 

ジャイアンに挑み、ボコボコにされながらも、意地を見せるのび太。

ドラえもんには心配をしないで未来へ帰ってもらいたい「もう君なしでもぼくは大丈夫だよ」そんなのび太の勇気が心を打ちます。

 

「もうドラえもんがいなくても大丈夫」

 

私たちは果たしてこのセリフを言うことができるでしょうか?

日常の便利なものや、当たり前にあるものがどれだけ貴重で尊いものなのか、そしてどれだけ「有り難い」ものなのか。

そこに在ることが当たり前じゃないかもしれない。

そんなことに気づくことで私たちはのび太から卒業できるのかもしれません。

 

そんないつもとは違った「ドラえもん」の物語。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

紹介図書

漫画原作 藤子・F・不二雄

文 佐々木 宏

新訳『ドラえもん』

 

 

 

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Comments from NEMber
7zoesan
2019-05-04 10:15:02ID:113188

>>matsuno@漆黒のFiFiイベ連動企画隊員::さん
ありがとうございます。
私も泣きました!

matsuno@漆黒の
2019-05-03 22:06:00ID:113031

涙腺が弱くなったなー。感動しました!

NEMber who posted this article

北海道で理学療法士兼スポーツトレーナーとして活動しています。
これまでの臨床経験から得た気づきや学びに関すること、
日々の読書の備忘録など、徒然なるままに健康と幸福と自身の人生観についてアウトプットしていきたいと思います。
NEMはあまり関係ないことが多く、申し訳ありません!!

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