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【古事記入門】番外編 ツヌガアラシトとアメノヒボコ

nem1.70xem (2) 117 1 0

前回取り上げたアメノヒボコについて、『日本書紀』の記述をふまえた補足をします。

https://nemlog.nem.social/blog/22967

 

『日本書紀』には、ツヌガアラシトという人物について、アメノヒボコとよく似た伝承が伝えられています。

 

日本書紀原文はこちら。
http://www.seisaku.bz/nihonshoki/shoki_06.html
最初に緑色になっている2段落がツヌガアラシトの話です。

 

御間城天皇(崇神天皇)の時代に、角のある人が船に乗って、越の国の笥飯浦(けひのうら。福井県の敦賀)にやって来た。この人をツヌガアラシトと呼ぶ。またの名をウキシアリシチカンキ。(訳者注:ツヌガアラシトは「角がある人」のなまりだと思われるので、もともとの名がウキシアリシチカンキと思われる)

日本に聖帝がいると聞いて、帰化したいと思って来たのである。

穴門(山口県)に到着した時、イツツヒコという日本人に会った。彼が言うには
「私が国王である。私の他に王はいない。だから私の土地に住みなさい」

しかしツヌガアラシトが彼の人となりを見るに、どうしても王とは思われない。
そこで引き返すことにした。

海路が分からないので、島々・浦々に立ち寄りながら日本海をめぐって、出雲の国を過ぎて、笥飯に到着した。

このとき、聖帝と言われた崇神天皇はすでに崩御してしまっていた。

しばらく滞在すると、天皇と謁見することができた。天皇は問うた。
「あなたはもとの国に帰りたいと思うか」
アラシトは答えた。
「そう望みます」
天皇は言った。
「あなたが道に迷わずに早く来ることができれば、先帝に仕えることができたのになぁ。せめて、あなたの国の名を改めて、御間城天皇の名前をつけなさい」
と言って、アラシトに赤絹を授けた。この縁により、アラシトは帰国して自分の国を「みまな」としたのである。

 

また『日本書紀』は、次のような別伝も伝えています。
(日本書紀は、「ある書物にはこう書いてある。また別の書物にはこう書いてある・・・」という形で、複数の伝承を載せます)

 

ツヌガアラシトが故郷の国にいた時、黄牛に道具を背負わせて田舎道を歩いていた。
突然牛がいなくなったので、探していくと、郡の役所の中へと足跡が続いていた。そのとき一人の老人が現れて言うには
「あなたが探している牛は、この役所の中にいますよ。しかし役人たちが『荷物を背負っているような牛だから、殺して食べてしまってもいいだろう。もし持ち主が何か言ってきたら、何か物で弁償しよう』なんて言って、食べてしまいました。もし牛の対価として何がほしいかと訊かれたら、財宝を望んではいけません。郡の祭神が欲しいと言いなさい」

果たして郡の役人が現れて「牛の対価として何がほしい」と訊くので、アラシトは教えられた通りに答えた。すると、対価として白い石をもらった。

帰ってその白石を寝室に置くと、石はたちまち美しい少女に姿を変えた。アラシトは大いに喜んでせっくすしようとしたが、ちょっとした隙に、少女は姿を消してしまった。
アラシトは驚いて「女の子はどこに行った!?」と妻に尋ねると「東の方に行ったわよ」と答えた。
そこでこれを追いかけて、日本海を渡って、日本までやって来た。

女の子は難波へと赴き、比賣語曾神社に祀られた。また、豊国の国前郡へも行き、そこでも比賣語曾神社に祀られた。

 

 

さらに『日本書紀』では、アメノヒボコに関しても「聖帝に仕えるために新羅から海を越えてきた。近江、若狭を経た後、但馬に定住した」という伝承が語られます。

 

まとめてみるとこんな感じ。便宜的にそれぞれA,Bと呼びます。

 

 

こうして整理してみると、アラシトAとヒボコA、アラシトBとヒボコBの伝承は非常に似ています。もともとは同一の伝承だったと考えて良いでしょう。
すると、アラシトとヒボコは同一人物か、かなり近い間柄の人物だと考えられます。

アラシトAの「聖帝に仕えるために来たけど、聖帝はすでに崩御していた」というエピソードは、ヒボコの子孫であるタヂマモリの「垂仁天皇の命令で常世の国に時じくの香の木の実を取りに行ったが、帰ってきたら帝はすでにこの世を去っていた」という話と重なる部分もあります。

 

ヒボコA,Bの子孫に神功皇后がいますが、その息子が応神天皇です。

そして応神天皇は即位前に、アラシトAゆかりの地である敦賀をわざわざ訪れ、そこの神様である気比大神と「ナ」の交換という、非常に深い関係を築いています。

https://nemlog.nem.social/blog/21263

 

また、神功皇后の側近であり浮気相手? とも考えられる建内宿禰が渡来人を使って造成工事をやっていることを考えると、彼もこのへんの人脈とかなり密なかかわりがあったことが伺えます。

 

こんなふうに読んでいくと、神功皇后・建内宿禰・応神天皇ラインとツヌガアラシト=アメノヒボコとの濃い関係、また彼らが大和とは別に、但馬・近江・若狭という日本海側に地盤を持っていた事実が浮かび上がってきます・・・

 

 

 

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Comments from NEMber
やそ
2019-05-09 22:21:57ID:115223

さらっと任那の語源が載ってるんですね。

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xem決済で自家焙煎コーヒー豆売ってます。nemlogでは主に古事記と飯テロ記事を書いてます。クリプト歴ヲタ同好会員。
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