connecting...
Google translation for articles :
4 NEMBER donated to you!!

【眠ろぐ(´-`)zzz】壊されていく伝統。だから世界は面白い。

nem9.10xem (4) 113 8 2

カンカン照りのある日。

 

チャオプラヤー川沿いを散歩していたら、ヘンナモノに遭遇した。

 

 

シマウマさん、である。

 

仏様のお隣に、ちょこんと座しておられる。

 

 

1…2…3…

 

よくよく周囲を見渡すと、このシマウマ様、いたるところにいらっしゃった。

 

こっちの木陰からもコンニチハ。

 

あっちの柱からもコンニチハ。

 

 

「一仏様に一頭」じゃ、足りないくらい。

仏様の前後左右を、護衛のように囲っていらっしゃる。

 

 

それにしても、なぜ、シマウマ・・・?

 

 

折角だから、通りすがりの人に聞いてみた。

サワディ〜カ〜。

 

 

そして知ったのだが、どうやらこのシマウマ様は、交通安全の守り神らしい。

 

タイでは、誰かが交通事故でなくなると、その魂が生きている人を道連れにして交通事故が相次ぐと信じられている。

 

その悪スパイラルを止めるために、シマウマの像を置いているそうな。

 

 

わ〜ぉ!

さすが、精霊信仰(アニミズム)が根付いている微笑みの国!

 

 

途端に、ペンキが剥げてしまって目の焦点もあっていないシマウマ様が、大変貴重なものに思えてきた。

 

というか今ここにシマウマ様がいらっしゃるということは、かつてこの場で誰かがお亡くなりになったということですよね....。

 

 

ポンポンと守護神の頭を撫でていた腕を引っ込める。

大変申し訳ございませんでした....はい。

 

 

そして面白いのは、このお話の続きだった。

 

 

なんと、このシマウマの像をぶっ壊す活動をしている人らがいるというのだ。

 

 

しかも犯人は外国人観光客ではなくて、何を隠そうタイ人の若者ということだった。

 

 

具体的なグループ名や、何のメディアで取り上げられているかまではわからなかったけど。

とにかく「我らは伝統には従わない!こんな像になど意味はない!」といったスタンスだそうで。

 

結構、問題になっているらしい。

 

マジか。

 

心なしか、目の前のシマウマ様の瞳が潤んだ気がした。

 

 

イケてない伝統が壊されるのは世界現象

 

タイ人による、自国のシマウマ破壊。

 

宗教的タブーという意味では、神社の狛犬にヒビを入れるようなもんだから、世間的には罰当たりもいいとこだろう。

 

自国の民族が、自国の伝統宗教に敵対しているという、なんとも皮肉な構図。

 

 

理不尽だろうか?まぁそうよね。

でも。

 

 

この「伝統宗教をぶっ壊そうキャンペーン」なるもの、ちょっと考えてみたんだけど、

もしかして世界中で起こってるんじゃない?

 

 

例えばドイツ。

移民大国の社会では、若者の「教会離れ」が問題となっていた。

 

住民登録をするため、ボン市役所の待合スペースにたむろしているとき、たまたま隣の席に座っていたベルリン出身のドイツ人老夫婦に聞いた話だ。日曜のミサなどもってのほか、食前の感謝の祈りを捧げる若者が減っているという。

 

私はそのボンという、ライン川沿いの美しい田舎町(ベートーベンの生家で有名)に数ヶ月間、暮らしたのだけれど、確かにドイツ人のルームメイトは誰1人、伝統的なキリスト教行事に積極的に参加しているようには見られなかった。

 

もちろん、日曜礼拝にも行かない。

 

食前にアーメンなど唱えない。

 

 

そしてワケを尋ねると、理路整然と「毎週日曜の午前をミサというに捧げるのは月に12時間も無駄にしていて非生産的だ」などと語ってしまうのである。

 

彼らは生活において、もはや「神」という心理的な拠り所を必要としてはいなかった。

 

実に合理的なリアリスト。

 

お隣ポーランドの方が、よっぽど敬虔なクリスチャンかもしれない。

 

 

というわけで、タイの若者がシマウマ様をぶっ壊すような暴挙は、

冷静になって考えると「伝統宗教をぶっ壊そうキャンペーン」は多分、世界の多くで起こっていることなのだ。きっと。

 

 

年功序列、終身雇用、集団主義ーーー。

こうしたものを宗教と捉えるのであれば、日本だって似たようなもの。

 

定年まで勤め上げたところで何になるの?

先生この髪どうしてダメですか?やっぱり自国の若者が、自国の伝統に歯向かっている。

 

 

だけど、なんでわざわざ伝統を守らない一定層が生まれるのかというと・・・

 

多分、「イケてない」んだよね。

 

伝統とか。慣習とか。

 

自分たちの思い描く理想郷が、そうした過去に作られたルールのせいで「ダサく」なってしまうのが嫌だから。

 

伝統によって守られていることの大きさに気づけず、ただただ反発の道を選んでしまうと、シマウマ事件のように何かを傷つけることでしか自己主張ができなくなってしまうんだろう。

 

壊されていく伝統、だから世界は面白い

 

年功序列、終身雇用、集団主義、新聞、年賀状、通勤、専業主婦ーーー。

 

時流にそぐわぬ”イケてない”習慣は、自由とテクノロジーを愛するものたちによって排除させられていく。

 

そうして生まれた新たな価値観すらも、時が経てばまた覆されていく。

 

 

SNSのおかげで、平凡な一人でも、東京ドーム何個分もの大軍を率いることだってできるようになったしね。今は。

 

私は日本と海外を行き来する身として、「伝統を壊す」のではなく「伝統から距離を置く」ことを(少なくとも今は)選んでいるけれども、それはそれでちょっと罪悪感というか、地に足ついてないな〜という劣等感みたいなのもあるわけで。

 

でも、生まれ落ちた環境ではないどこかに居場所を見つける一定数の人がいるのは、世界中どこでも同じなんだ。

そう思うだけで、「ま、そんなもんか」と心がちょっと軽くなる。

 

 

 

ダメな伝統、つまり社会の流れに合っていない慣習は、徐々に排除される。

 

自国の文化が崩れ、自分と同じ価値観を持つ人が世界の色んな場所で現れて、物理的距離などいとも簡単に飛び越えてアタラシイモノが創られていくその先。

 

ナニジンとか、ナニキョウとか、そうした宗教的・伝統的枠組みは何によって置き換えられるんだろう?

 

戦う者と、逃げる者?

 

使う者と、使われる者?

 

世界の「分断」は、どんな風になされていくのかワクワクする。

 

今、自分は20代。

死ぬまでにそうした変革がドンドン起こっていくんだろうな。

私はその時、どんな人生を選択していくんだろう。

 

 

そんなことを考える時、自分はとっても面白い時代を生きているなと、静かに喜びを噛みしめる。

Happy Friday!

Why don't you get crypt currency 'nem' by posting your blog article?

nemlog is blog posting service which has donation feature by crypt currency nem.
nemlog was launched to create environment which can be donated nem among NEMbers via blog articles.
Let's get nem by posting good blogs.

Nem prize event is being held frequently, Please join us on this opportunity!

nemlog registration from here
Register
Comments from NEMber
物愚者
2019-05-18 23:31:01ID:118149

>>橘琴音::さん

私もボキャ貧で直感的な文章しか書けないので笑

ふぇ...単に草加雅人のセリフ書いただけなのに深読みしていただいて申し訳ない!

橘琴音
2019-05-18 23:21:25ID:118144

>>物愚者::さん

(タグぅ...!おょょょょ...ナオシマシタ...)

「我々は伝統から意識的に言葉で説明できないほどの何かを学んで自分の一部として吸収しておりますし、あるいはそれが存在することによって秩序がもたらされているのも事実」
→まさに、その通りだと思います。物愚者さん、私のボキャ貧な文章を、いつも品のある文豪のような言葉選びで言い換えてくださって、感謝・感激しております。

乾巧・・・彼がオルフェノクの嫌な部分をたくさん見てきたのと同じように、この世界で人間として生きる我々も、人間の悪いところをたくさん見知ってしまっているけれど、肝心なのは「何人(ナニジン)として生きるか」「どんな宗教を信じるか」ではなく、自分が納得できる自分でいれば他を卑下する必要なんてないのに、ということですかね。。。

物愚者
2019-05-18 12:04:01ID:118017

(あ、タグが...人文社会科学...)

物愚者
2019-05-18 12:03:22ID:118016

>>橘琴音::さん

返信ありがとうございます。
確かに、伝統を傘に既得権益がのさばったり、あるいは変化を完全に拒む排外主義者や懐古主義者が現れることはよろしくないのですが、その上で、我々は伝統から意識的に言葉で説明できないほどの何かを学んで自分の一部として吸収しておりますし、あるいはそれが存在することによって秩序がもたらされているのも事実かと思うのです。

それを無視して一足飛びに全て破壊しろという発想に至る人につきまして、いつも思うのが遺伝子組み換えの話なんですよね。
イネの冷害対策として遺伝子操作したら虫に対する免疫力が低下しすぎて凶作になるとか、そういう感じでしょうか?
とかく「部分的に最適化すること」を総合的に見て合理的判断であると勘違いする方は危険だと思います。

これも全て乾巧って奴の仕業なんだ...

橘琴音
2019-05-18 11:28:01ID:118011

>>物愚者::さん

コメントありがとうございます!

「そういうの」、「伝統を壊す」ことですかね?
うん、黙っていれば良いのに、わざわざ壊すことあるのかな、という感じはしますよね・・・

物愚者
2019-05-18 11:24:17ID:118006

よくないなぁ、そういうのは...

橘琴音
2019-05-18 10:39:46ID:118002

>>オーウェン::さん

オーウェンさん、いつも嬉しいコメントありがとうございます!*

「淘汰されずにギリギリ生き残流る」。
素敵な言い回しを、ありがとうございます。
そのためのライフハックの一つが、「当事者にならない程度に距離を置く」ことなのかなと、最近、思っています。
それはそれで、違う観点から見たら、問題ありかもしれませんが(汗

時代や技術の変化、本当に楽しみですよね。
そう思える時代に生きられて、良かったな〜と思います。

オーウェン
2019-05-18 01:00:57ID:117912

相変わらず面白いハマる記事、文章力ですね( ̄▽ ̄)

価値観、人それぞれ、みんな同じ考え方なわけない。
いつの時代も合わないから、ぶち壊したいと思う人はいるんでしょうな。
ぶち壊したい人が増えたら淘汰されるのか、淘汰されずにギリギリ生き残り、一部に受け入れられる物、希少な考え方が価値を持つこともあるからこそ面白い。

私は、その時代の変化や技術の変化がどうやって起こるのか、楽しみだから生きていると言っても過言ではないかも。

NEMber who posted this article

日本生まれ日本育ちの26歳*
東南アジア周辺でフリーランス生活中。
特技は「もの忘れ」と「過集中」です。
23726
0