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【聖地巡礼】『夜は短かし歩けよ乙女』の舞台をまわる

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森見登美彦の代表作『夜は短かし歩けよ乙女』は、京大の冴えない先輩と黒髪の乙女のファンタジックな恋物語です。劇場版はこの物語を全て夏の一夜の出来事という風にアレンジし、とても楽しい作品に仕上がっています。

劇場版公開時、私は友達と京都の映画館にそれを観に行き、帰りに物語で出てきたお店に寄りました。所謂聖地巡礼です。
森見作品は基本的に京都が舞台なので知っている場所ばかりでそれだけでも見ていて楽しいのですが、実際にそこに行くと更に物語に入り込めるので良いですね。

 

 

○『進々堂』京大前店

物語の一番最後に先輩と乙女が待ち合わせをする京大前の『進々堂』という喫茶店。ここは昔から有名で、古くから続く歴史ある喫茶店でレトロな外観と店内から人気があり度々雑誌でも取り上げられます。また、京大生行きつけのお店としても有名です。森見先生自身が京大文学部出身なので登場させやすかったというのもあるでしょう。

 

ここの名物はカレーです。家で作ったような手作りカレーは懐かしさを感じさせとても美味しく癖になります。そのあとはチーズケーキを頼むのが私のいつものお決まりのパターンです。チーズケーキも甘すぎなくてちょうど良い素朴な食べやすい味です。

 

 

 

待ち合わせする二人が、

 

「ここで会ったのも、何かのご縁」

 

と言って物語は締められるのですが、こんな素敵な場所で落ち合うのはとてもロマンチックですね。

 

 

○『BAR Moon Walk』

 

『BAR Moon Walk』は物語冒頭に乙女が入るバーです。乙女はとんでもない酒豪で飲んでも飲んでも全く酔わずお酒を求めます。
サークル内の先輩の結婚式に来た乙女はお酒を飲みたかったのですが、人前でガバガバ飲むのは憚られて我慢していました。そんな乙女が二次会を抜け出し一人で入ったのがこの『BAR Moon Walk』です。

 

 

ここは一杯がとても安く、そして見た目のとても可愛い素敵なカクテルがたくさんあります。

私はそんなにお酒が強いというわけではないので2杯程度しか飲んでいませんが、乙女のような酒豪であれば可能な限り全てのカクテルを飲み尽くしたいほどでした。

 

(森見作品お馴染みの「偽電気ブラン」)

 

 

観客を引き込むためにも重要な物語冒頭で、この場所を選んだのは流石森見先生だと思います。

 

 

○余談「下鴨納涼古本まつり」

作中では乙女が「下鴨納涼古本まつり」に訪れるシーンがあります。
私は毎年この「下鴨納涼古本まつり」に参加しているので作中でもここのシーンが一番好きです。

「下鴨納涼古本まつり」では京都の各本屋さんが古本を売り出す本好きにとってはたいへん楽しいお祭りで、たまに掘り出し物を見つけたりしてテンションが上がったりします。

 


私は太宰関連のものを中心によく漁っているのですが、去年は京都の洋館を画家がスケッチした画集など、普段は購入しないようなものを手に入れました。このような本との出会いも楽しみの一つなんです。

 

外なのでものすごく暑いのですが、下鴨神社は緑が多いので木陰に入ると涼しいです。また、川がたくさん流れておりそこらじゅうで子どもらが水遊びしたり、足だけ冷たい川に浸かれる川床もあるので正に「納涼」といった感じで楽しいです。

 

 

 

劇場で印象的なシーンは夜の「下鴨納涼古本まつり」で乙女が古本の精に出会う場面。
古本の精が全ての本は繋がっていることを語る場面では、作者の京大文学部の力が発揮されていました。
以下は古本の精のセリフの引用になります。

 

 

お姉ちゃん知ってる?本っていうのは、全て繋がってるんだ。
例えば、あの子が持ってる『シャーロック・ホームズ全集』。作者はコナン・ドイル。
彼はフランスの作家ジュール・ベルヌという作家に影響を受けて『失われた世界』というSF小説を書いた。ほら、あそこにおいてある本だ。


そのベルヌもまたアレクサンドルス・ドュマを尊敬していて、それで書いたのが『アドリア海の復讐』。そのドュマの小説モンテ・クリストアークは『巌窟王』という名前で日本で親しまれている。


これを最初に翻案したのが「萬聴講」の主催黒岩涙香。彼は『明治バベルの塔』という小説で作中人物として登場する。
その小説の作者が山田風太郎。彼は『戦中派闇討日記』の中で『鬼火』という小説を「愚作」という一言で切り捨てた。


それを書いたのが横溝正史。彼は若い頃「新青年」という雑誌の編集長で彼と一緒に編集していたのが『アンドロギヌスの血筋』の渡辺音。


渡辺の交通事故死を『春雨』という文章で追悼したのが谷崎潤一郎。その谷崎と雑誌で文学論争を展開したのが芥川龍之介。

芥川は論争の数ヶ月後に自殺を遂げた。その自殺前後の様子を踏まえて書かれたのが内田百間の『山中帽子』。


で、その百間の文章を賞賛したのが三島由紀夫。三島が22歳の時に「僕は貴方が嫌いだ」と面と向かって言ったのが太宰治。太宰は結核で死んだ友人に「君はよくやった」と追悼文を書いた。それがあそこの女性が読んでいる織田作之助。


全ての本は繋がっていてこの古本の海は一冊の大きな本なんだ。

 

文学が全て繋がっていることを表すこの一節は圧巻です。文学好きにはたまらないですね。連綿と続く多くの作家が生み出した芸術が今も色褪せることなく生きているのがわかります。

余談がだいぶ長くなってしまいましたが、「古本納涼古本まつり」はとても楽しいので機会があれば行ってみてください。

 

 

まとめ

前回の『青い花』の聖地巡礼でも思いましたが、やはり物語がある旅は楽しいですね。また他の作品でも聖地巡礼していきたいです。
作品自体も大変素晴らしいので機会があれば是非ご覧ください。

 

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Comments from NEMber
Yonnsann
2019-06-07 10:46:43ID:123589

>>やそ::さん
映画も面白かったですよ!アレンジも良い感じでしたし声優陣も豪華でした(^^)

やそ
2019-06-06 21:27:49ID:123458

夜は短し歩けよ乙女って映画にもなってるんですね!
本しか読んだことなかった。

NEMber who posted this article

ネムログ気になったのでライブドアブログからいくつか移行します。

趣味は読書(特に太宰治)、アニメ鑑賞(特に幾原作品)、京都観光。
京都には足繁く通っているので色んな情報を提供できたらと思います。

また、教育実習、学校教員(少しですが)を経験して思ったことも少し書けたら良いと思います。

現在はwebデザインを勉強中。
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