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暗号通貨で実際に「匿名送金」してみよう!Zcash(ZEC)編

nem24.04xem (5)
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2019-06-20 11:03:45
暗号通貨で実際に「匿名送金」してみよう!Zcash(ZEC)編

ビットコインは当初、その高い匿名性が注目されていました。

しかしながら、トランザクションや保有残高が全て公開されていることから、実際はかなりの程度まで追跡可能であることが常識となっています。

少なくとも、国家権力のような巨大な機関が本気で追跡すればアドレスの保有者を特定することは不可能ではありません。

 

そこで、プライバシーを守るため、匿名送金が可能な通貨が必要とされるわけです。

誰が誰に送金したか分からない、それが匿名通貨の基本です。

 

金融庁の圧力によって国内の取引所から排除されてしまった匿名通貨

 

DASHMoneroZcash

 

いずれも仮想通貨の最前線に立つだけの最新技術を誇る通貨です。

 

さて、この3通貨は匿名三兄弟とか呼ばれていたこともあり、知名度はそこそこあると思いますが、実際に匿名送金してみた人は少ないのではないでしょうか。

実際にやってみたらどんなものなのか、ここで紹介してみようと思います。

 

 

 

Zcash

今回紹介するのはZcash(ZEC)

ZECはゼロ知識証明と呼ばれる暗号学上の手法を用いたzk-SNARKsという技術を使い、トランザクションを完全に秘匿することができます。去年、Saplingという大型アップデートによってさらに強化されました。

ZECは、tからはじまるアドレスと、zからはじまるアドレスの二つがあり、匿名なのはzからはじまるアドレスだけです。

 

 

これが私のZECアドレスです。

 

t1Vgu3L3qaif15Qy1fbs8ubsZsM8ybQmiq9

 

取引所からこのアドレスに向けて出金してみましょう。ドン!

https://zec3.trezor.io/tx/c272765cf327bc2da98ffe11229c9c52decb8c267014de61d5b80e0839f94b5a

 

見ての通り、残高も、過去のトランザクションも完全に明らかで、普通の仮想通貨のトランザクションと何の違いもありません。取引所から私のアドレスに、1.58ZECが送金されています。

この通り、tからはじまるアドレス同士の送金では匿名ではありません

さて、ではここから、zからはじめるアドレスに送金してみます。

ドン!

https://zec3.trezor.io/tx/ab7342a6d2636da2ed3852e5fcc4d605ccd1f8314adaa4a703f5169077fabc2b

 

あ、あれ?送金先が見えないぞ?

どのアドレスに、いくら送金したか、完全に不明です。

元のアドレスの残高と照らし合わせれば推測はつきますが・・・・・・

 

では、ここからさらに別のzアドレスに送金してみます。

https://zcha.in/transactions/263d6f4f9e5397ab56ce44b13b5c137143655ff164777f55cf21993c5f00771e

 

何も見えない・・・・・ただ、何かの送金があったことだけが判明していて、マイニングもされている。

これがゼロ知識証明!まさに魔術

 

では、元のアドレスに再度送金してみましょうか。

https://zec3.trezor.io/tx/b6a5331f19bdde1f85035b352c892413f8cedb3c086e8f93f3068808bca84b22

 

無事、夢の国から戻ってきました。

送金手数料はかかったけどね。

 

もちろん、全てオンチェーンで行われています。

どうですか?全てが公開されているビットコインの送金に慣れていると、まるで魔法のようでしょう?

 

これがZcashの匿名送金です。

 

 

 

・実際にやってみるには?

 

Zcashに対応したウォレットは数多くありますが、匿名送金が可能なライトウォレットは私が知る限り、ありません

全てフルノード(過去の全ブロックをDLするウォレット)の構築が必要になり、面倒かつストレージを圧迫します。

なぜそういう仕様かというと、ZECの匿名トランザクションの署名のためには、通常よりも多くのCPUパワーが必要になるという事情があります。最新版でも、送金しようとするとCPUの50%近くが使用中になります。(これでも昔よりはだいぶ軽量化しました)

また、おそらく全ての取引所では、zアドレスへの送金に対応していません。

 

なので、残念ながら気軽にお試しするというわけにはいきませんが、興味のある方はご自身で調べてみてください。

私はこの記事を書くにあたって、Zepioというウォレットを使用しました。

開発者の方によれば、将来はモバイルでも匿名送金が可能なように進化させていく予定とのことです。

 

 

なお、zアドレスから取引所に送るとGOXする可能性もあるので、一度tアドレスに送金してから取引所に送りましょう。

 

 

 

注釈

 

・匿名と仮名、プライバシーの違いや、Fungibilityとtraceabilityなど、匿名性といっても色々ありますが、ここでは厳密には区別していません。

・よくZECの特徴はゼロ知識証明と言われますが、モネロ等のプロトコルの一部にもゼロ知識証明は使われていますので正確ではないです。

・匿名通貨の比較については、Ryuさんの以下の記事が大変よくまとまっていておすすめです。

https://medium.com/crypto-reviews-by-ryu/beam-grin%E3%81%A8%E7%AB%B6%E5%90%88%E5%8C%BF%E5%90%8D%E9%80%9A%E8%B2%A8%E3%82%92%E5%BE%B9%E5%BA%95%E6%AF%94%E8%BC%83-edb8b228a315

 

 

この記事を書いた人
はじめまして。ヨシミツと申します。 2016年より暗号通貨投資をはじめ、一時は数千万円の資産をつくりながらも、あっという間に溶かしてしまった愚かな男です。 自分の経験を中心に記述していきたいと思います