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「家造りの人生論:①家を建てる理由」

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2019-06-24 23:26:54
「家造りの人生論:①家を建てる理由」

平成27年9月、小さいながらも私達家族の理想と夢を詰め込んだ家が完成しました。

この家を建てるに辺り、3年の歳月を費やしました。

この3年は私達家族にとって今後の人生と生き方を考える大切な時間になりました。

多くの人にとって自分の家を持つことは人生におけるもっとも高い買い物の一つだと思います。

最近では、私の部署のスタッフのマイホーム建設ラッシュがありました。既婚者8名のマイホーム所有率は100%で、マンション所有者は0です。その他の独身スタッフは賃貸マンションに暮らしています。

病院という比較的社会的信用のある職場のためにローンが組みやすい、共働きが多い、札幌は市街地を除けば土地が安い、ローン金利が最低水準、減税がある、消費増税前と家を建てやすい条件は確かに揃っていますが、多くのスタッフが計画から1年以内に家を建てて、土地・住宅をあわせて35年のローンの契約をしています。

彼らに家購入の理由を聞くと、家賃とローンの支払いが同じぐらいなら資産になる家が欲しい、庭でBBQがしたい、駐車場にお金がかかるのが嫌だ、子供が小さいので賃貸だと気を使うなどが主ですが、正直なところ、人生で最も高い買い物を、借金して買う合理的な理由として、果たしてそれらは妥当なのか?

後輩の事例だけですが、実は多くの人が一見すると考えているようで、実はあまり考えないで家造りに取り組んでいるのではないだろうか、家を建てるってそんなに簡単な理由でいいのか、そんなことを思うことが多くなりました。

もちろん理由なんてない、欲しいもんは欲しいんだ、それもいいと思います。

もちろん、私自身も最初は皆と変わらず、「家が欲しい」という動機は上記に挙がったものと大差ありませんでした。

しかし、とある建築家との出会いから私達の家造りに関する考え方は変わり、それまでの価値観や生活観から、自分たちが今後どのように人生を歩んでいきたいのか、そのために家はどんな役割を果たすのか、そんなふうに家造りについて考えていくようになりました。

私自身が家造りの際に学び、考えたことについてご紹介することで、今後、家を持つことを考える、多くの人の一助になればと思い、家造りの回顧録を書くことにしました。

北海道という特殊な土地での話であり、首都圏に住む方々とは家に関する考え方や土地事情が異なりますので、参考にならないことも多々あるかと思いますが、色々なご意見をいただきながら連載形式で書いていこうと思います。

 

家を持つこと

 

当然ながら家を持つことにはメリットとデメリットがあり、それらと自分の人生を照らあわせながら、その必要性を検討します。

家を持つメリットとしてはマンションより空間的に広がる、間取りが自由(建売は別)、家族の変化に応じて自由に改築できる、外部空間を自由に使うことができる、多少うるさくしても暴れても外に迷惑をかけない(家族は迷惑)などがあると思います。

デメリットとしては不動産としてマンションに比べると流動性がない(北海道だけ?)そのためある程度の長期住むことを念頭に考える必要がある(そのため隣人、人、空気、環境が重要になる)メンテナンスや管理は自分でやらなければならない(そのための費用を貯めておかなければいけない)、駅近や都市近郊の土地は費用が高く、郊外になれば通勤に時間がかかるなどのデメリットがあります。

このようなメリット、デメリット、そして自分達の人生観を合わせて、どこでどのように暮らしたいのか、そのために家はどうあるべきかを考えることが必要です。

例えば、旅が好きで、いろいろな土地や世界にいきたい、海外で働きたい、若いときにたくさん旅して、老後の住むところを探したいと考えているのであれば、家を持つメリットは少なく、住まいに掛ける費用を最小限にして、旅や旅行に掛ける費用を多くした方がいいでしょう。マンションなら将来は貸すことで家賃収入を得ながら、その収入で好きなところに暮らすこともできます。

車やバイクが好きで四六時中ながめてメンテナンスしたり洗車したりするのが趣味であればガレージを持つ家がいいでしょうし、サーフィンが好きなら仕事前にサーフィンに行けるぐらいに距離で、外に道具や身体を洗えるシャワーの設備のある家が欲しいなど、

テクノロジーの発展によってこれからは都心に限らず仕事ができるようになり、以前よりはるかに自由に働き方や住み方を選べるようになっていると思います。だからこそ、

自分のやりたいこと、好きな時間、家族とどのような時間を過ごしたいのか、それらを最大限にするための環境として「住まい」がどうあるべきかを考えていくことが大切であり、家を造るためのもっとも大事な理由だと思います。

 

私が家が欲しかった理由

 

私は小さい頃はアパートに母と二人で暮らしており、私が20歳の頃に中央区の中古分譲マンションを購入して、そこで暮らすようになりました。

アパート暮らしは下のおばさんに多少の難があったものの、引っ越すほどではなかったのですが、小学生のときからずっと同じ場所だったので隣、近所の付き合いは濃く、何かと監視されているような状態もあり、小さい頃ならそれも安心に繋がったのですが、大人になっていけば煩わしいことであり、私が中学生ぐらいのときから母は引越し先を探すようになりました。

当然、二人であれば家を持つメリットは少なく、母はずっと中古マンションを探していたようです。安アパートに暮らしながら大きな贅沢もせずにコツコツと貯めて、やっと手に入れた中古マンションは都市部に近く、4LDKの間取りは二人には十分すぎるほど広く、人付き合い、雪かきなどの煩わしさからも開放され、そして車を持たない母にとっては徒歩圏で病院、スーパーが揃うなどまさに理想の場所でした。

マンション暮らしは駅は近く、学校や仕事に行くのにも通勤時間が短いため、時間にも余裕があり、快適な暮らしでした。しかし、私はずっと持ち家への憧れがあり、漠然と将来は自分の家が欲しいと思っていたのでした。

母は私が独立してどこに住んでもいいように、駅近で利便性の高い地域を選び、そして母が亡くなったあとにも流動性が高い不動産としての価値のある物件であることは、私にとって重荷にならないとも考えていたようです。

一方で私の妻は小学生の頃は札幌市内の団地に暮らしており、狭いながらも姉妹3人と団地内の子供達と外で遊ぶ環境が楽しかったようです。

妻が中学生になるタイミングで市外の建売住宅を買うことになり、引っ越しました。妻はこの引越がとても嫌だったそうで、その家もあまり好きになれなかったようです。

妻にとってそこは家族の夢の家というよりはただ家族分の部屋がある箱だったようです。

その時の両親がどんな思いで家を買ったのかはわかりませんが、妻はそんな「箱」に高いお金を払う意味はないと考えていました。

やがて、結婚して娘ができたとき、私たちは市内のJR駅が目の前のアパートに住んでいました。小さい子を持つ親であれば誰もが考えるように、家の中で自由に遊ばせてあげたい、飛び跳ねたり、大声で歌ったりさせてあげたい、娘の分の荷物も増え手狭になった上に、駅近のための騒音もあり、もう少し静かな環境で、気を使わずに子育てをしたい、次第にそんなことを考えるようになり、それから週末に住宅プラザへ行って家を見たり、雑誌を読むようになったり、情報を集めるようになりました。しかしながら、どれも何かが違う、部屋の数、収納、場所、望む設備があっても何かが決定的に足りない、それは何なのか?寝るための、食事をするための「箱」から「家」になるためには何が必要なのか、それを探し続けているうちにやがて一人の建築家と出会うことになります。

 

運命の出会い

 

いつも見ていた住宅雑誌、そこで紹介される新築に家は北海道の建築家の設計によるものと工務店の設計によるものが中心で、雑誌のテーマごとに様々な建築事例が紹介されていました。

そんな中、違う特集でもいつも必ず目に止まり、手が止まる建築が同じ設計事務所で建てられていることに気づきます。

TAO建築設計」、図らずも妻の実家の飼い猫と同じ名前の事務所であり、縁と運命を感じた妻はそこから事務所のホームページを読み漁り、様々な建築事例を目にして、研究がはじまりました。そしてすっかりその建築の「ファン」になった妻は一念発起し、直接設計事務所に電話をかけます。

「HPみてお電話しました、家造りについて色々とご相談したいのですが、直接お電話してよろしかったですか?」

「とりあえず、電話ではなんだから一度来てみない?」

ということで、急遽、週末の空き時間に相談に乗って貰えることになり、右も左もわかならないまま「建築設計士」という未知の人種に会いにいくことが決まりました。

この一本の電話は私達の家造りが動き出した瞬間でした。

家を設計士に依頼して建てるなんて遠い世界の話だと思っていた私達、さて、この出会いは吉と出るか凶とでるか、

次回「家造りと人生論②」に続きます。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

Comment
7zoesan
7zoesan
2019-06-26 20:59:30ID:128199

>>うぇんじにあ::さん
ぜひ!よろしくお願いします。

うぇんじにあ
うぇんじにあ
2019-06-26 09:29:27ID:128161

これ、家買うかどうかという永遠のテーマですよね〜^^
次も楽しみにしています^^

7zoesan
7zoesan
2019-06-25 14:32:56ID:128026

>>BleRoom::さん
そうですね、運命や縁、そんな合理的とは言えないものに惹かれる人間の面白さ。引き寄せ、導きには従うタチです。

7zoesan
7zoesan
2019-06-25 14:31:09ID:128025

>>和泉::さん
ぜひよろしくお願いします。

BleRoom(ふうこ)
BleRoom(ふうこ)
2019-06-25 12:39:35ID:128005

タオちゃんが決め手だったのですねw
縁があるところって即決しますよね。

和泉
和泉
2019-06-25 08:35:52ID:127973

おー、いいですねー!
次も楽しみにしています!

7zoesan
7zoesan
2019-06-25 08:31:48ID:127972

>>やそ::さん
ありがとうございます。不定期連載予定ですのでお待たせすることあると思いますが次回もよろしくお願いします。

やそ
やそ
2019-06-25 06:15:56ID:127958

ぬおー。
良いところで終わってしまった。

続き期待です!

この記事を書いた人
北海道で理学療法士兼スポーツトレーナーとして活動しています。 これまでの臨床経験から得た気づきや学びに関すること、 日々の読書の備忘録など、徒然なるままに健康と幸福と自身の人生観についてアウトプットしていきたいと思います。 NEMはあまり関係ないことが多く、申し訳ありません!! ツイッターもはじめましたので、よかったらフォローお願いいたします。