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高麗人参にチャレンジ

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2019-06-24 23:11:09
高麗人参にチャレンジ

高麗人参のプランター栽培

『高麗人参の栽培に挑戦』

 高麗人参は、不老長寿の万能薬として、肝機能を高める、ガンなどの生活習慣病の予防、更年期障害、不妊、アンチエイジングに効くなどの薬効で古来より重用されてきました。

 それだけの効用がある高麗人参の原産は朝鮮半島や中国ですが、日本では長野県東信地方、福島県会津地方、島根県大根島などの限られた地域でしか栽培されていません。

 理由としては、栽培の条件に適した地域が限られていて、他の地域では条件を揃えられず育てることが難しいためですが、朝鮮半島や中国大陸と日本の歴史的な経緯から、栽培技術という点に関して言えば日本の方が優れているそうです。そのような中で、原産の朝鮮半島では乱獲もあってか自生のものが少なくなったことから、今では逆に日本から韓国に輸出しているのだそうです。

(日本での高麗人参の栽培の歴史は、以下に詳しく記載されているので参照して下さい。)

 https://panaxfarmers.com/trivia-cultivation1/

 ということで本題にはいりますが、これだけ有効な自然からの贈り物に知らん顔はできません。何とか自分で栽培できないかと思うのは自然なことで、早速栽培法を調べてみたところ、いろいろな記述がありましたが、概ね、土壌づくりに3年、栽培に5~6年必要で、一度栽培した土地には、それ以降10年は何も育たない。など、如何に難しいかが記述されています。(多分、この時点でほとんどの人は自家栽培案を却下すると思います。)

 無理と言われるとやってみたくなるもので、そうゆうことならこれに是非挑戦しようと考えたわけですが、何故挑戦するかというと、日本の農業が衰退しているのは周知の事実で、何か付加価値の高いものを作って農業に貢献できないかということと、一時の流行で日本のあちこちに造られた植物工場は案の定どこも上手くいっていませんが、高麗人参の栽培は温度や水分の管理が必要で、植物工場なら温度の管理はお手のもので地域の気候条件の制約はある程度緩和されるし、日光をあまり必要でないので電気代も抑えられ、付加価値が高いので植物工場で作っても、ある程度の採算がとれる見込みがあるのではないか?というところから、農業と植物工場を救えるのはこれかも・・・?と、勝手に思い込んでしまったことから始まります。

 そこで、まずは相手を知るため小さなところからプランターで栽培してみることとし、始めるにあたって栽培の条件を調べたところ、あれこれ書いてありましたが、どれも「何故」ということの記載が少ないことに気付きました。

 野菜の栽培方法も同じですが、農業というのは経験的或いは結果論でしかないようで「この植物」の「栽培条件のうち」の「この因子」がこの範囲の場合の生育速度は?%です。といった統計的なデータは一切ありません。

 ただ、キュウリやナス、トマトといったものも家庭菜園で栽培していますが、結構適当にやってもちゃんと実は採れていることから、高麗人参についてもそれほど気にしなくても大丈夫なのではないか?ただの口癖でそう言っているだけではないかと思うようになり、あれこれ書いてあることに対して「何故?」と「それ本当?」という探究心がくすぐられ、工学博士の負けず嫌いの性格が久々に蘇ってきています。

 ということで、まずはプランターで栽培し、それらの疑問を自分で確かめるべく始めることにした次第です。

 

『これまでの観察で解った事』

 

1)種の殻は発芽に関係がない。

 高麗人参は被子植物で、種の周りは固い殻に覆われています。この殻を剥がして、水を含ませた殺菌された脱脂綿のうえに静置しておいたところ発芽を観測しました。(全部ではない。)この事から、少なくとも発芽に殻は必要がなく、むしろ殻には発芽を抑える成分を含んでいるという記述もあり、不要ということになります。

 

2)殻が生育を阻害することがある。

 高麗人参が発芽すると通常は殻を割って、根と葉茎の部分が同時に成長し始めますが、殻が葉の部分を覆ったまま取れずにそのうち枯れてしまうものがありました。このことから、発芽率or生存率を考えると、殻は無いほうが安全ということになります。

 但し、殻を外した場合は常に水と接触させておく必要があり、水がない状態では、乾燥のため一晩であっという間に胚珠が2/3~1/2の大きさまで縮んでしまうので注意が必要です。(一端縮んだ後に発芽したものは観察されませんでした。)

 

3)水耕栽培は不可

 高麗人参の種を、水を含ませた滅菌された脱脂綿のうえに静置した状態で発芽することを観察しました。殻を割り根の部分と葉・茎の部分が延びていきますが、1cm程度伸びたところで成長が止まり、後は枯れてしまいました。また、同じ状況で脱脂綿の上を培養土で薄く覆っても(根は脱脂綿上にある)同じように途中で成長がとまり枯れてしまいました。(どちらも1週間程度は耐えている。)

 このことから、水耕栽培のような水を培地とする栽培は出来ないと推定しましたが、実際に本格的な水耕栽培に挑戦した方がいて(偉い!ナイス挑戦)その記述が大変参考になりました。

 記述を読むと、高麗人参は根からムシゲルという分泌物を出して土壌の菌根菌と共生する(ムシゲルが菌根菌の養分)そうで、菌根菌と共生することで菌根菌を通して養分を吸収したり、病気への耐性を上げているという、自然界で何十億年もかけて見つけ出した高麗人参の生きる術がそこにあったようです。

 つまり、菌根菌の共生が必要という前提条件のもとで、今回枯れたのは次のような理由が考えられます。

 ①水耕栽培では、高麗人参が必要とする菌根菌がそもそも生息できない。

 ②水耕栽培では高麗人参の出すムシゲルが水に溶出し、菌根菌を呼び寄せる役に立たない。

私が観察した事実は、水耕栽培が出来ない証明だったのかもしれません。

 

4)発芽と生育条件

 最初に発芽したものと最後に発芽したものの間では、発芽時期に4~5か月ほどの差があり、先に発芽したものが3~4cm程度に成長した頃になって発芽する個体があることを確認しました。

 同じ時期に種を撒いているので、それまでの生育環境として温度や水分は同じはずなのに、数か月も差があることから、発芽の条件として温度や水分は必ずしも必須条件ではなく、発芽には何かしらの別の要因が絡んでいるということになります。考えられる要因としては今のところ全く不明で、私では推定もできない摩訶不思議な現象となっています。”(-“”-)”

 ちなみに、通常の野菜を種から育てる場合、発芽が数か月も違うなどということは経験があり得ません。

 

5)高麗人参の土壌には酸素が多く必要

 高麗人参には化成肥料が適さないとのことから、一応油粕で自家製の液肥を作って与えたところ、葉が萎えて明らかに弱り枯れそうになってしまいました。もともと最初はあまり肥料を必要としないので、肥料爆弾を落としたかも・・・と思っていましたが、心配しながら観察していた時に土壌の表面が固くなっていることに気付き、表面の土壌を解したところ、また元どおり元気になりました。

 この事は、見た目は土壌表面が固くなったことが原因ですが、それよりも土壌の表面が固くなった事により、土壌中に酸素が供給されなくなったことによると考えています。

 理由として、実際に高麗人参を栽培する場合の土壌作りの際に、畑にトウモロコシを植え実がなる頃に茎ごと鋤き込んでいきますが、トウモロコシを鋤き込んで緑肥とする以外に、土中に空間を多く作り、根の呼吸を助けるためと考えれば、今回のことが納得できます。

(いま使っている土壌のベースは赤玉土で、水はけと保水性・通気性が良い素材です。液肥を与える前までは・・・)

 通常の野菜の畑でも腐葉土などを入れて土を柔らかくしますが、高麗人参の場合は、それよりもさらにフカフカにする必要があるのでは?と思っています。

 また、プランターで高麗人参の栽培を始められたとしても、数年で枯れてしまうというのも、恐らくは土が風化して目詰まりのため根が呼吸できなくなることが原因の一つと推定しています。(この事は、今後確認する予定ですが、枯れるのは土の養分が無くなるためで植え替えが必要という記述がありますが、養分不足が原因なら追肥すればいい話で、私は納得していません。)

 

ちなみに、高麗人参は土の養分を全て吸い取るため、一度栽培した畑はその後何も育たないとされてきましたが、実際には湿度の高い状態で数年間土をそのままにするため、土壌中に雑菌(悪玉)が増えることが原因だそうで、雑菌がいなくなるまで何度も繰り返し土を天地返して日光消毒しなければいけないらしく、土壌の養分を全て吸い取るなどという、ドラキュラか?とツッコミを入れたい迷信のような話が伝えられてきたようです。

(科学的に土を調べる手法が無かった・・・?のだとは思いますが)

 

 いまのところ他にも、葉の色が薄い緑から濃い緑に変わってきたりしていますが、色や形や大きさの変化には何かしら理由があるはずです。緑が濃くなったのは、植物なので光合成が必要ですが、土の上に出ている部分は一定の高さで茎の太さもずっと変わっていないので、今までは根の成長を優先し十分根を張ったので、これからは光合成で本格的に養分を根に貯める作業に入りますよ。ということを示しているのでは?と考えています。

 本当は、掘り起こして根の長さや形を調べたいのですが、枯れるのが怖いので今はこのままにします。もう少し、様子を見てから、数本を掘り起こして観察したいと思います。

 今後も、小さな変化を見逃さず一つ一つの変化の理由を推定して、いくつもの選択肢の中から出られない迷路を解く覚悟で確認作業を続けていくつもりです。この後も、何か新たな変化や解ったことがあれば、自分の栽培の記録も兼ね適時記事にしたいと思います。 

 

P.S. 私の記事は、あくまで私だけの私感(らしき理由を付けて栽培を楽しくしているだけ)です。根拠はありませんので、記事に書いた内容に関してご存知のことがあれば是非ご教示下さい。

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松ノ木商店
松ノ木商店
2019-06-25 00:10:30ID:127920

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植物自体非常に興味のある分野ですのでこれを機に是非記事を書きながらブロックチェーンの文化に触れていただければ幸いです。
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なお、普段はもっとフランクにコメントしています。定点観測的に記事が読めればうれしいですね!

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