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【古事記入門】その68 崇峻天皇

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用明天皇が疫病で崩御した後は、異母弟である長谷部若雀が即位します。
第32代 崇峻天皇です。

 

 

弟長谷部の若雀の天皇、倉椅の柴垣の宮にましまして、四歳天の下治らしめしき。御陵は倉椅の岡の上にあり。

 

古事記での記述はこれだけ。
即位後4年でこの世を去っており、先代の用明天皇に続き、短命な政権でした。

 

物部氏の滅亡

では、例によって日本書紀からエピソードを拾っていきましょう。

時系列は少しさかのぼり、用明天皇が崩御した直後です。

 

大連、元欲去餘皇子等而立穴穗部皇子爲天皇。及至於今、望因遊獵而謀替立、密使人於穴穗部皇子曰「願與皇子將馳獵於淡路。」謀泄。

 

大連である物部守屋は、皇子たちのなかでも権力欲の強い穴穂部皇子を皇位に就けたいと考えていました。そこで密使をやって「淡路島で狩りをしながら相談したいことがあるんですが」と持ちかけます。

しかしこの謀が漏れてしまいます。

 

蘇我馬子宿禰等、奉炊屋姫尊、詔佐伯連丹經手(さえきのむらじにふて)・土師連磐村(はじのむらじいわむら)・的臣眞嚙(いくはのおみまくい)曰「汝等、嚴兵速往、誅殺穴穗部皇子與宅部皇子。」

 

蘇我馬子はこのクーデターの情報を受けて、皇后である豊御食炊屋比売を奉じて、人をやって穴穂部皇子と宅部皇子(詳細不明。穴穂部皇子と仲が良かったらしい)を誅殺します。

 

蘇我馬子宿禰大臣、勸諸皇子與群臣、謀滅物部守屋大連。

泊瀬部皇子・竹田皇子・廐戸皇子・難波皇子・春日皇子・蘇我馬子宿禰大臣・紀男麻呂宿禰・巨勢臣比良夫・膳臣賀拕夫・葛城臣烏那羅、倶率軍旅、進討大連。

大伴連嚙・阿倍臣人・平群臣神手・坂本臣糠手・春日臣(闕名字)倶率軍兵、從志紀郡到澁河家。

大連、親率子弟與奴軍、築稻城而戰。

 

さらに蘇我馬子は諸皇子や群臣に呼びかけ、物部守屋を滅ぼそうとします。

  • 泊瀬部皇子(後の崇峻天皇)
  • 竹田皇子(敏達天皇と豊御食炊屋比売の第一皇子)
  • 廐戸皇子(聖徳太子)
  • 難波皇子(敏達天皇と老女子婦人の皇子)
  • 春日皇子(同上)
  • 蘇我馬子
  • 紀男麻呂宿禰
  • 巨勢臣比良夫
  • 膳臣賀拕夫
  • 葛城臣烏那羅
  • 大伴連嚙
  • 阿倍臣人
  • 平群臣神手
  • 坂本臣糠手
  • 春日臣(下の名前は欠落)

といった面々で進軍を開始。物部守屋は一族と奴隷兵を率いて応戦します。

あくまで勝者の書いた歴史なので鵜呑みには出来ませんが、蘇我馬子の呼びかけに応じたのが、蘇我系ではない敏達天皇の皇子たちや、紀・巨勢・葛城・大伴・平群といった名門がズラリ。それに対して物部側はほぼ一族のみ、周囲からの支持を得られずに孤立していたようにも見えますね。

しかし、それでも物部氏は古来から政権の軍事を担ってきた一族なので、強いです。

 

於是、大連昇衣揩朴枝間、臨射如雨、其軍强盛、塡家溢野。皇子等軍與群臣衆、怯弱恐怖、三𢌞却還。

 

物部守屋はみずから木に登って、雨のごとく矢を射掛けます。その軍は強く勢い盛んで、屋敷から野に打ちだしてきます。
皇子たちの軍と群臣らは怯えてしまい、三たび退却します。

 

このままでは敵わないと思った廐戸皇子と蘇我馬子は仏にすがり「もし勝たせてくれたら、立派なお寺を立てて、仏教を普及させます!」と誓いを立てます。

 

爰有迹見首赤檮、射墮大連於枝下而誅大連幷其子等。由是、大連之軍忽然自敗。

 

すると、迹見首赤檮(とみのおびといちい)という者が、物部守屋を射落とし、木の下でその子らと合わせて誅殺することに成功し、物部軍は自然と総崩れになって敗走しました。

 

こうしてクーデターを企てた穴穂部皇子ならびに物部守屋は滅び、皇后炊屋比売と群臣の推薦によって、崇峻天皇が即位することになります。

 

崇峻天皇の暗殺

そんな経緯があって、不穏ながらも支持されて政権を担った崇峻天皇でしたが、敵は思いがけないところにいました。

 

有獻山猪、天皇指猪詔曰「何時、如斷此猪之頸斷朕所嫌之人。」多設兵仗、有異於常。

 

ある時、山でとれたイノシシを、天皇に献上する者がいました。天皇はそのイノシシを指差して、こう言いました。
「いつか、このイノシシの首を斬るように、私が嫌っている奴の首を斬ってやりたいものだなぁ!」
またこの頃崇峻天皇は、内裏に異常な量の兵器を集めていました。

 

蘇我馬子宿禰、聞天皇所詔、恐嫌於己。

 

蘇我馬子はこれを聞くと「ひょっとしてオレのこと?」と思って震え上がります。
書いてあるのはこれだけなので崇峻天皇の真意は分かりませんが、まぁ少なくとも馬子には思い当たるフシがあったんでしょうね。

 

馬子宿禰、詐於群臣曰「今日、進東国之調。」乃使東漢直駒弑于天皇。

 

ある日馬子は、「今日、東国からの貢ぎ物が届くよ」とウソの連絡をして群臣を集め、天皇にも出席してもらいます。
そしてその席で、東漢直駒(やまとのあやのあたいこま)という人物に、天皇を暗殺させました。

 

現役の天皇が臣下の手に掛かって殺されるという事件は、後にも先にもこれっきりです。

なんですが、こんな大事件がありつつも朝廷はさほど混乱しないし、蘇我馬子も何のお咎めもなしで大臣の位に座り続けます。

このへんの不自然さから

  • 群臣の同意を得た上でのクーデターだったのではないか
  • 本当は東漢直駒の単独犯だったが、蘇我氏を悪者にしたい日本書紀の編者が、馬子に罪を着せたのではないか

なんていう見方もあります。

そもそも馬子が崇峻天皇を殺そうと思い始める動機からして無理やりな気がしますし、何か隠された歴史がありそうですね。

 

 

さて、ふたたび空位となった天皇位ですが、継承候補は崇峻天皇らの次の世代、忍坂日子人皇子、竹田皇子、厩戸豊聡耳皇子といった、若くて経験の浅い皇子たち。

 

 

各豪族が親しい皇子を担いでの後継者争いがまた始まってしまうかと思いきや、蘇我氏をはじめとした群臣が支持したのは3皇子の誰でもありませんでした。

 

というわけで次回は最終回、推古天皇です。

 

 

 

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Comments from NEMber
やそ
2019-08-19 19:45:44ID:140528

ついに次回最終回!

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