Wait a moment...

「他者と気づき」の話

33001
7zoesan
nem4.35xem (4)
221
9
2019-10-08 21:10:02
「他者と気づき」の話

私の部署では現在、来年度の人事について話し合いを進めています。

今年度で退職予定のスタッフの穴埋め人事ですが、どのような人材が必要かを今日は部署スタッフにアンケートを取りました。

アンケートの結果はまだですが、それをもとに話し合いを進めていきます。

 

さて、私が部署の代表になって人事選考に関わったのは4度あり、人材的にはバラエティーに富んだ選考をしています。

私は直感型なので、その時の職場の空気感とマッチする人材やあえて風を起こすであろう人材などその時のフィーリングを大切にして選考していました。

 

また、あえて私と意見が対立するであろう人物や私が理解できない人なども選ぶこともあります。

そんなときは他のスタッフから反対の声も上がることがありますが、私は必要な人材だと考えています。

 

フランスの哲学者、エマニュエル・レヴィナスはこのように自分と「わかりあえない者、理解できない者」を「他者」と呼び、その重要性と可能性について論じました。

 

レヴィナスが「他者」が重要と考えたのは、「他者」とは気づきの契機であるというシンプルなものでした。

 

自分の視点から世界を理解しても、それは「他者」による世界の理解とは異なっています。

この時、他者の見方を「間違っている」と否定することもできますが、この時、自分と世界の見方を異にする「他者」を、学びや気づきの契機にすることで、私たちは今までの自分とは異なる世界の見方を獲得できる可能性があります。

 

人類の悲劇の多くは「自分が正しく、自分の言葉を理解しない他者は間違っている」と断定のゆえに引き起こされており、職場や家族など小さなグループ単位になっても同様に争いの原因になるかもしれません。

しかし、こうした理解の基に、視点を変えることができれば、逆にチームを強くする可能性もあります。

 

「理解する」「解る」ということは、それによって自分が変わるということ。

未知のことを「わかる」ためには「いまわからない」ものに触れる必要がある。

いま「わからない」ものを「わからないので」と拒絶すれば「わかる」機会は失われてしまい。「わかる」ことによって「かわる」機会もまた失われてしまう。

だからこそ「わからない人=他者」との出会いは、自分が「かわる」ことへの契機となる。

参考図書より引用

 

だからこそ、あえて私は「他者」を引き込みたいと思うのです。

 

私の部署はありがたいことに離職率が低いため、上の方になれば10年近く変わらぬメンバーで仕事をしています。

ですので以前まで「他者」であったものも、長期にわたって喜びを分かち合い、ピンチを乗り越えていくことで、思考が寄り合っていきます。

そうして新たな「視点」や「気づき」が足りなくなれば、組織は「停滞」していき、同じ仕事を毎日同じように、エネルギーを最小限にすることが日課となります。

これは居心地がいいのですが、この「ぬるま湯」はこの変化の激しい時代においては非常に危険だと感じています。

 

このように感じるのも私の「直感」によるものであり、いつもあまりにもロジックのない選考ですので、スタッフになぜ「私を」「彼を」選んだのかを聞かれると非常に困るので、今回はアンケートを取ることにしました。

 

それでもアンケートという「ロジック」を用いながらも、最終的には私の「直感」が決め手となるのですが、、、

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

引用図書

山口 周「武器になる哲学 人生の生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50」

Comment
7zoesan
7zoesan
2019-10-29 13:24:07ID:156677

>>はすのいけ::さん
まさに他者的な気づきですね。
その方法をロジックに落とし込んで自分のものにすると武器が増えていくと思います。
人真似から入るのはどんな分野であれ技術取得には必要だと私は思います。

はすのすけ
はすのすけ
2019-10-29 01:43:16ID:156605

武器になる哲学ずっと気になっていたので読んでみようと思います。

接客でうまく販売ができないときに、全く違うやり方を丸パクリしてやってみたら、
あっさりとシューズが売れたりしてあっけにとられたことがあります。
これをきっかけに自分のやり方に固執して、固定観念に縛られているのに気づいたのがつい3日前のことです。
こういうのも他者は気づきの契機であったりしますか???
対立というよりも、販売スタイルがまるで違う人のを見て、丸パクリをしただけなのですが、「わからないもの」に触れて新感覚な感じです。

7zoesan
7zoesan
2019-10-09 09:18:34ID:152405

>>BleRoom::さん
そうなんですよね、基本同じ資格を持った同業者なのであまりにも極端な「他者」っていうのはいないです。
マイルドな「他者」なのでいままでなんとかなっていたのかもしれません。

7zoesan
7zoesan
2019-10-09 08:27:37ID:152393

>>camarade::さん
そうですね、腹割って話す環境をいかに作るかですね!

7zoesan
7zoesan
2019-10-09 08:27:07ID:152392

>>やそ::さん>>オーウェン::さん
おっしゃるとおり、毒薬でもあるのでそこらへんのコントロールが大事ですね!

オーウェン
オーウェン
2019-10-09 00:52:28ID:152374

やそさんの意見にほぼ同意で、私もそう思います😊

BleRoom(ふうこ)
BleRoom(ふうこ)
2019-10-08 23:50:54ID:152360

「他者」をあえて採用する…これは上司もそうしていたなあ…。
しかし、「他者」にも「良い影響」「悪い影響」があるような気がします。職場の場合悪いのは、頑固で協調性がなく孤立するパターンかなぁ…?
それを採用時に見極めるのは難しいのですが、7zoesanさんのように国家資格を持っている(ある程度教養がある)方々には少ないかな〜と、思ったり。笑

camarade
camarade
2019-10-08 22:05:36ID:152327

自分と考え方の違う人の意見が大切なことはよく分かります。
でも、きちんと意見を言い合えるのかどうかが何よりも重要で難しいことだと思います。

やそ
やそ
2019-10-08 21:37:56ID:152318

意見が違う人はとても参考になって面白いですよね。
ただし相手が自分の意見を頭ごなしに否定したり、自分の意見を押し通すような人でないことは重要ですけれども。

この記事を書いた人
北海道で理学療法士兼スポーツトレーナーとして活動しています。 これまでの臨床経験から得た気づきや学びに関すること、 日々の読書の備忘録など、徒然なるままに健康と幸福と自身の人生観についてアウトプットしていきたいと思います。 NEMはあまり関係ないことが多く、申し訳ありません!! ツイッターもはじめましたので、よかったらフォローお願いいたします。