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【読書の秋】それがぼくには楽しかったから【プログラミング教育とは?】

nem126xem (11) 236 8 6

秋が深まり、日照時間が減ると、気分が落ちてきます。今年は、ひとりでこの冬を乗り切らねばならないので、寂しさもひとしおです。皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 

さて、ちくぽかさんのプログラミング教育イベントと、7zoesanさんの読書の秋イベントに、心動かされましたので、ひさしぶりに文章を書いてみようと思います。


岐阜市科学館では「ロボカップジュニアサッカー」出場を目指した講座が開催されており、我が家からも男の子2人を送り込みました。

 

ロボカップジュニアサッカーのルールはシンプルです。2人対2人の対戦形式で、赤外線を出すボールを2台のロボットを使って追いかけさせ、相手ゴールに押し込んだほうが勝ち。世界的にもそこそこ盛り上がっているロボットプログラミング教育です。

 

当時は、2人とも結構楽しんで参加していましたが、その後プログラミング技術を使って何かをするということはありませんでした。なぜなら、実生活でプログラミングが必要になる場面が無いんです。英語教育とどこか似ているかもしれません。日本人は英語が苦手だけれど、それは英語がなくても困らないから習得するモチベーションが上がらないという、シンプルな構造的理由です。

 

*****

 

では、プログラマーをどうやって育てるか?その答えのヒントが、オープンソースのオペレーティング・システム(OS)「Linux」を作り出したリーナス・トーバルズの子供時代にあります。

 

ここから、デビッド・ダイヤモンドがリーナスへのインタビューを通じて、どのようにしてLinuxが作り上げられてきたを綴った本、

 

「それがぼくには楽しかったから」

 

を紹介します。

 

リーナスが、初めてパーソナルコンピュータに出会ったのはおじいさんの書斎でした。ロボカップジュニアではじめてプログラミングに出会った子供がすぐに引き込まれるのと同じように、リーナスも自分でコンピュータを扱えることの楽しさに目覚めます。

 

当時は、パーソナルコンピュータは高価で、どこの家庭にもあるというものではありませんでした。だからリーナスは孤立していました。でも、リーナスの生まれたフィンランドという国は、通信が発達し、教育がとてもうまいことで知られています。そして、リーナスが遠く離れた国外のプログラマーと通信するために、家の電話をパソコン通信で専有しても、家族は暖かく見守ります。

 

リーナスは自分で買ったPCを使って、学校のUNIXシステムにつなぐためのコンソールというプログラムを作ります。自分のPCから学校のUNIXマシンを操作してメールを読んだり、簡単なプログラムを走らせたり。学校も、リーナスのちょっと危ない試みに鷹揚に対応し、やはり暖かく見守ります。ついにリーナスはUNIXの仕様書を教科書にして、ディスクにアクセスをするプログラムを作り、それがLinuxの最初のバージョンになるのです。

 

 

それが楽しかったから

 

 

がひとつの形になり、世界を動かした瞬間です。おや?誰も、何も「教育」していませんね。

 

僕は、人を育てる基本は、暖かい見守りだと思います。子供が楽しいものにのめりこみ、それを学ぶのをただ見守ること。それが役に立つかどうかに関わらず、その存在をただ認めてあげること。それが大事なのだ感じました。

 

*****

 

話は戻りますが、ロボカップジュニアサッカーには一つの大きな目標があります。

 

「ロボットだけでサッカーチームを作り、人間のナショナルチームに勝利する!」

 

です。

 

当初は、夢みたいな目標でした。でも、蹴り倒されても立ち上がるボストンダイナミック社の二足歩行ロボット「Atlas」や、名人級囲碁・将棋プレイヤーを次々に打ち負かすグーグルのAI技術。これまで人間が苦労して作り上げて来た金融・信用システムの困難な課題を、いとも簡単に乗り越えようとするブロックチェーン。これらは、新しい時代の到来を予言しています。そして、こんな魔法みたいな技術で人間の限界を超えられるのがプログラマーなのです。楽しくないはずがありません。

 

日本が遅れているのは、教育ではないでしょう。単に、日本という国の中でそれなりに完結しているせいで、魔法みたいな技術が世界に広まりつつあることに気づくのが遅れているだけ。スマホやケータイが便利になりすぎて、PCに触れる機会が減っているのも原因のひとつかもしれません。PCさえあれば、この魔法の技術を自分でも扱えるのに、ほとんどの子どもたちにそのチャンスが与えられていない。PCじゃなくても、Raspberry PiやArduinoなどのガジェットコンピュータも良いエントリーポイントになりますが、これらの知名度も驚くほど低いです。

 

子どもたちが、これからの時代を切り開いていく先駆者であることに気づき、世界という広い舞台で競う場所が与えられれば、プログラマーは育つでしょう。だから必要なのは、

 

「世界では楽しいことがはじまっている!」

 

と、子どもたちに伝えること。それと、それに参加するチャンスを与えることだと思うのです。リーナスは「それがぼくには楽しかったから」Linuxを作り、家族や学校や社会のみんながそれを暖かく見守った。ただそれだけのことで、世界が変わったのです。

 

もう一度繰り返します。それが役に立つかどうかに関わらず、その存在をただ認めてあげること。


プログラミング教育と読書イベントを一緒にまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。

 

最後まで読んでくださってありがとうございます!

 

目指せ北海道

 

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Comments from NEMber
目指せ北海道
2019-11-16 14:34:52ID:159546

>>ちくぽか::さん

教科書では「古い」知識しか教えることができませんよね。勉強が本当に楽しくなるのは未知の領域が垣間見えて、そこに踏み込んでいくところからだと思います。学校でそこから先はなにもないみたいな教育をしたら、みんな満足してそこから先に進もうとは思わなくなります。

プログラミングに関しては、どの国にも十分な数の先生はいないし、まともな教科書もないですから、どんな楽しいことができるかだけを示して、割と自由にやらせるのが一番じゃないかと思うのです。みんなが開拓者です。

ちくぽか
2019-11-16 13:58:19ID:159543

研究職の方から教育に関する記事を書いていただけて感無量です!しかもすごくワクワクする内容でしたー!
楽しかったからって言って世界を革新してみたいですね!
かっこいい!

教育って上からの押し付けだったり禁止事項ばっかりあるイメージで人間性を損なうような気がするのですが、本当に必要な事は情報を与えて見守る事だけなのですね。
学校の先生は知識を教えるというより、広い世界の入り口を案内するガイドみたいな役割になるのでしょうか。

目指せ北海道
2019-11-11 11:15:58ID:158719

>>ぺぺ::さん
インドの貧しい村ではじまったインターネット教育が面白いです。街角にインターネット端末のPCを置いただけで、子供達が勝手に学習したというお話しです。

https://www.ted.com/talks/sugata_mitra_the_child_driven_education/transcript?language=ja

ぺぺ
2019-11-11 09:11:18ID:158703

プログラミングだけの話じゃなく、どんなケースにも当てはまりますね。
僕の場合は、子供は成人してるので、孫を見守ることになるかな?
と言っても、3人の子供、誰も結婚してませんけど・・・

目指せ北海道
2019-11-10 19:26:04ID:158590

>>新井マクト 🦎🦎🦎::さん
楽しければ勝手に育つと言っても、ある程度の導入は必要ですから、その程度に納めてくれるとうれしいですね。英語の授業みたいに、一生懸命頑張ってテストで点が取れても、まったく実用上役に立たないってのが、いちばんがっかりしますから。

>>ちくぽか::さん
はい、あとでまとめてですね。了解しました。

>>7zoesan::さん
教師や親が、必ずしもその道の達人である必要はなくて、楽しく経験をさせながら、じっと見守れば良いと思うのです。できないことはできないですから。

7zoesan
2019-11-10 18:24:54ID:158573

本のご紹介とプログラミング教育ついてダブルイベント参加ありがとうございました!
やはり教育ってそういうことですよね、親がじっくり見守り、そして子供の興味や関心が自由に向くように環境を整えるだけ、納得です。

ちくぽか
2019-11-10 16:10:56ID:158559

イベント参加ありがとうございます。
ひとまず参加賞を投げさせていただきます!
すごい。ひょっとしてイベント横断記事なんですか?
後ほどコメントしに来ます!

新井マクト 🦎🦎🦎
2019-11-10 14:59:53ID:158557

楽しいは、人を突き動かす原動力ですね。
切っ掛けはどうであれ、ゆっくでも良いので多くの人に楽しいと思って貰えるように広がってくれると良いです。
強制的にコマンドばっかりを覚えさせる様な授業にならないことを願いたいです。

NEMber who posted this article

趣味はバイクでツーリングしながら、ブログを書いたり、動画配信したりすること。暗号通貨はまだまだ初心者。

nemlogに何を書こうかいろいろ考えたのですが、まずはバイクで動画配信をするための工夫や楽しさ、充実感などを伝えられたらと思ってはじめました。ラズパイをバイクに積載して、ボタン一つでYoutubeライブ配信できるシステムを作りました。それを発展させて、XEMの価格を常時監視、取引するボットも作ったりしています。

本業は再生医療系研究者です。歯を内側から再生している「歯髄(しずい)細胞」を世界に広めるために、しずい細胞プロジェクトを推進中。細胞の流通(トレーサビリティー)管理にNEMのモザイクを使いたいと思って、NEMについて勉強してます。管理システムの名称は「ShizuiNet」にしようと思っています。NEM.ioのAlexさん、Jeffさんと名刺交換&握手できたのが心の宝物。
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