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技術の創造と設計を読んで

nem13.30xem (2)
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2019-11-24 16:49:26
技術の創造と設計を読んで

この本について

この本は畑村創造工学研究所代表である畑村洋太郎さんによるもので、畑村さんの思索・実行から独自に到達した創造のための具体的手法をまとめたものです。工学系の大学生、大学院生、企業の技術者、生産活動に関わる人、創造活動に関わる人を主な対象としています。

 

創造学の前に失敗学

この本の構成は現状への問題提起、失敗学、創造学、そして提言で締めくくられており、単なる思考法の本ではありません。

著者は「失敗学」の提唱者であり専門家でもあります。なぜ著者が創造学について述べる前に失敗学について述べているのかというと「人間は何か新しいことにチャレンジして行動すれば、その結果はほとんど失敗である。(後略)」ことと失敗も含めて過去の経験や知識を生かして行動することで成功する確率が上がるからです。

 

この本の良かったところ

  • 図解が多い

本書全体を通して図解が多く、著者の思考を読み手に伝える工夫がされていると感じました。個人的には著者独特の表現があるように感じ、かえって理解を妨げると感じる人も中にはいるかもしれませんが、以心伝心、文章から読み取ってよと投げっぱなしの本もある中で、出来る限り読み手に理解を深めてもらおうという著者の意図を強く感じます。

 

  • 一冊で失敗学と創造学のどちらも学べる

本書の全378ページ中約100ページが失敗学に割かれており、その内容も具体例が多く読み応えがあります。失敗学と創造学を同時に学びたいと考えている方は、まずこの一冊を読んでからそれぞれに関する本を買い足す方が良いのではいかと思います。

 

巨人の肩に立つ

この本を読み終わった時「巨人の肩に立つ (Standing on the shoulders of giants)」という言葉が真っ先に頭に浮かんできました。先人の積み重ねた発見に基づいて仕事をするといった意味で使われ、有名な科学者アイザック・ニュートンが書簡の中で引用したことで知られています。

いろいろなものの消費サイクルが激しい中、才能溢れた人々でも全く新しいものを生み出すことは難しく、まして自分のような凡人には到底無理な話なのです。しかし、過去の失敗に学び、また既に作られたものを自分で作り上げたと勘違いしないように先人の仕事を見直すのはとても大事な作業だと思います。

 

とにかく内容が濃いこの本、1、2度読んだだけでは内容をしっかり理解するのは難しいので何度か読み返して自分のものにしていきたいと思います。

 

 

 

 

 

Comment
はちねえ
はちねえ
2019-11-25 20:22:41ID:161058

>>7zoesan::さん
読む人の専門分野や仕事によって様々な使い方ができるのではと思いますし、失敗学の方はあらゆる人が学ぶところがあると思います。ぜひお手に取ってください😊

はちねえ
はちねえ
2019-11-25 20:15:27ID:161057

>>matsuno.nem::さん
読まれたらmatsunoさんの感想もぜひ聞かせてください!

7zoesan
7zoesan
2019-11-24 21:19:40ID:160880

タイトルからは想像がつかない失敗学と創造学の本なのですね。私もこちらの本を読んでみようと思います。
本のご紹介ありがとうございました!

この記事を書いた人
2017年9月からnemberやってます! 暗号通貨に関わっているといろいろありますが、楽しむことと生き残ることを大事にしています。