connecting...
Google translation for articles :
5 NEMBER donated to you!!

「脳梗塞後のリハビリのジレンマ」

nem4.25xem (5) 110 8 1

今日は午後休みを貰って知り合いのおじさんに友達と会いに行ってきました。

おじさんは親戚ではないけど、母の友達のおじさんでわたしの小さい頃からお世話になっている人です。

私が理学療法士になってから会うたびに腰痛い、膝痛いと言っては身体を診てあげていました。

母が亡くなってからというもの会う機会も減ってしまい、最近はずっと会っていなかったのですが、3年前に脳梗塞によって左片麻痺が残り、リハビリをしているということを聞いていました。

なかなかタイミングも合わず、まだ声も出せないということで会いにいくことは控えていましたが、昨年末、ご家族の方から相談があり、今後の予後と状況についてアドバイスが欲しいとのことでした。

 

私の専門は整形外科(運動器リハ)のため、脳梗塞後のリハビリを担当することはほとんどないため、ある程度は相談に乗れるものの細かい状況には対応できないかと思い、脳外科で中枢神経障害のリハビリを専門とする同期の友達に相談して、二人で伺うことにしました。

話には聞いていたけど実際に会うと以前の姿からは想像もできないぐらいの変わり果てた姿に驚きました。

その現状に一番自信を失っているのは本人ですし、ご家族なのですが、思うように動かすことのできない身体に苛立ちもあるようでした。

日本の現状、脳梗塞のリハビリは6ヶ月程度しかできません。

 

その後は介護保険の範囲内でのサービスとなってしまい、デイサービスなどで機能維持を目的としたリハビリを受けることもできるのですが、個人に対する積極的な介入は期待することはできず、大幅な改善は見込めません。

おじさんも病院での積極的な介入後、これ以上は医療保険を使ってのリハビリはできないと告げられ、現在はデイサービスのリハビリを週3回程度、気休め程度のリハビリを受けているといった状況でした。

 

しかしながら、脳には可塑性があり、発症から数年が経過しても正しく動かしてあげればまた神経が繋がり、ある程度の筋の緊張とコントロールが可能になる例はいくらでもあります。

そんな現状を打破するため保険診療外のリハビリ施設を立ち上げる理学療法士もちらほらといますが、価格は高く家族への負担も大きくなってしまいます。

こうした医療側のジレンマのために悩む家族が少なくありません。

今回の相談の内容も今後の回復見込みを知った上でどこまで本人にやらせるか、本人と家族との納得する落とし所はどこかを提示してあげることでした。

結果的に言えば、正しく動かしてあげればまだまだ改善の見込みがある状態であり、1時間程度正しい姿勢と感覚を誘導してあげるだけで座っている姿勢がよくなり、麻痺側の手の緊張が抜けてきました。

 

さらにここから立って、歩行までとなればさらに時間はかかりますが、正しいリハビリを続ければある程度の改善は見込めそうとの見解です。

そしてここでもっとも重要になるのは本人の意思とモチベーションです。

こればっかりは家族がいくらモチベーションが高くても駄目で本人がどこまでやるのかが大切になります。

 

ここには介護の問題もあります。

家族は「待つ」ということも必要になるのです。

生活をしているとどうしてもスピードが必要になってしまい介助者は「自分でやった方が早い」と過保護になりがちです。

逆にほったらかしにしすぎるとリスクも高くなるのでそこのバランスが必要になるのです。

現状、ここまで見てアドバイスしてくれる専門家が少ないために、どの病院に言って、誰に当たるのか、その運によって未来が変わってしまうといっても過言ではありません。

 

私たち医療側はそうした要素を少しでも排除しようとレベルの統一化や標準化、勉強会などを実施していますが、やはり個人のモチベーションによって差がでてしまうことは否めません。

 

今回、知り合いのおじさんの変わり果てた姿を目の当たりにし、家族の悩みを伺ってあらためてそのことを痛感しました。

しかし、今回の訪問後、明らかにおじんさんの目には光が宿り、家族もその変化を感じとっていました。

ここから先の道のりは簡単ではありませんが、何か気持ちの変化や気づきのきっかけになれば、大きな一歩になるはずです。

 

おじさんのように多くの方が同様に悩んでいることと思います。

今年は2年に1回の診療報酬改定の年になりますが、現状、医療保険はそれを維持するのが精一杯の状況で、こうしたジレンマが解消する見込みは薄いですが、選挙も含め真剣に考えなければいけないと思いました。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

Why don't you get crypt currency 'nem' by posting your blog article?

nemlog is blog posting service which has donation feature by crypt currency nem.
nemlog was launched to create environment which can be donated nem among NEMbers via blog articles.
Let's get nem by posting good blogs.

Nem prize event is being held frequently, Please join us on this opportunity!

nemlog registration from here
Register
Comments from NEMber
7zoesan
2020-01-17 14:52:07ID:169658

>>案山子の優午::さん
ありがとうございます!
医療側も同様にまずは本人ということをわからずに自分本意に進めてしますケースも多々ありますので、気をつけたいと思います。

案山子の優午
2020-01-17 13:02:47ID:169648

自分の親がそうなったらどうしよう。
と考えてみると怖くて怖くてどうしようもない、小心者です。
医療者や介護、看護スタッフの方々には、成果が求められると思うし、期待も寄せてしまう。
でも、それも、本当は、本人の努力というベースが重要であるので、どうしようもない。
懸命に頑張っていらっしゃる7zoesan様のご多幸を願うばかりです。

7zoesan
2020-01-15 22:46:01ID:169485

>>花畑::さん
そんなんですよねぇこうした問題は以前から問いただされているもののなかなか解決はしないようです。
すべての人が質の高い医療を受けれるような仕組みができるればいいですね。

花畑
2020-01-15 22:38:45ID:169484

介護保険では最低限のことしか出来ないですからね❗️
財政難と言うこともあり高齢化が進む状況で今後サービスは縮小される可能性もありそうですね💦
おじさんが少しでも動けるようになることをお祈りします😊

7zoesan
2020-01-15 08:23:46ID:169413

>>ぺぺ α::さん 
介護経験をすると色々なことに気づきますよね。
そうした声を医療、介護サイドは聞かなくてはいけません。
足を組むのはあまり良くないですよ、私もついやってささまいますが。

7zoesan
2020-01-15 08:21:45ID:169412

>>onem::さん
そうですよね、医療保険も国の税金を頼りにしていることからなかなかこのジレンマは解消できずにいます。
まずはすべての現場レベルの標準化とご家族への指導が必須と思われます。

ぺぺ α
2020-01-15 00:38:23ID:169384

体を上手く動かせない親の介護で奔走しました。
リハビリはゆっくり粘って繰り返しですね。
僕は失敗したかもしれないけど、ほぼ寝たきりでベッドに横になってる親を元気付けて足動かしたり、腕を動かしたりとやりました。
母は脳梗塞とは違うけど、サポートすれば立てるくらいになって先週施設に入りました。立つ時の足位置やフォーム、自己流で教えました。
昨日会った時は、トイレで車椅子からどうにか立って座れたと言ってました。
本人がすがり付ける設備も大事ですね。うちは施設に比べればトイレ狭いし、それほど充実してなかった・・・

おじさんの少しでものご回復、ご家族の健康お祈りします。

正しい姿勢は、僕も今のうちから習慣づけないといけない。と常に思います。
つい、足を組んじゃうんですよ(-。-;

onem
2020-01-14 23:08:36ID:169365

脳の可塑性を信じて頑張っていますが中枢神経の障害は病院の先生からも遠回しに諦めて下さい。と言われてるような返答が来ます。
脳梗塞後のパーソナル指導も1回行きましたが料金が高すぎて通えないですね。

NEMber who posted this article

北海道で理学療法士兼スポーツトレーナーとして活動しています。
これまでの臨床経験から得た気づきや学びに関すること、
日々の読書の備忘録など、徒然なるままに健康と幸福と自身の人生観についてアウトプットしていきたいと思います。
NEMはあまり関係ないことが多く、申し訳ありません!!

ツイッターもはじめましたので、よかったらフォローお願いいたします。
37719
0