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「国語力を鍛える」話

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先日、佐藤 優の著書「国語ゼミ AI時代を生き抜く集中講義」を読みました。

本書は読解力の根幹である「国語力」を鍛えるための処方箋として、著者が名門私立校である「武蔵高等学校中学校」で行った国語の特別授業の内容から読解力に必要な「要約」「比較」によって性格に読む力を鍛える方法や「類推=アナロジー」によって古典から現代の出来事を読み解く方法、さらに実践として自分なりの「表現」や「判断」、「批判」する方法を示しています。

AIが意味を理解していないことは以前にご紹介した「AI VS 教科書の読めないこどもたち」の話の中でも取り上げましたが、それ以上にいまの子どもたち、そして私たちも正しく教科書を読むことができていないということが指摘されていました👇

 

先日、ツイッターでもこんなことがバズってました👇

 

 

結構ありますよね、たまにnemlogでも記事に書いている内容を間違って読んでいるのかなぁと思うようなコメントを見かけます。

本書でも読解力の基本は「音読」からと書かれています。

 

著者は「国語はあらゆる教養の底をなす」といいます。

つまりいくら教養を身に着けようとしても、日本語で書かれた文章の正確な読解をベースとした、論理的思考力や表現力、批判力、判断力がなければ教養の習得は難しいということです。

さらにAI時代には先の紹介本でも述べられているように、AIの苦手な意味理解をして、能動的に思考する能力こそが人間に求められている能力であり、「読む力」を土台にして獲得していかなければなりません。

 

本書は著者が選んだ文献、良書から抜き出した文章を要約、比較して自身の思考を整理していきます。

下記に例題を挙げますが、紹介されている文章を読んでいるだけでも良い教養の習得になります。

 

〈例題〉次の文を読ん「孟子の性善説」と「荀子の性悪説」を比較した上で、両者の特徴を100字以内で説明しなさい。

 

人間の善い心の可能性を伸ばすためには、どのようにすればよいのだろう。孔子の教えを受け継いだ孟子〈前372頃~前289頃〉は、人は誰でも生まれつき、善へと向かう心をもっていると考えた(性善説)。たとえば、幼児が井戸に落ちそうになっているのを見れば、誰でも思わず助けようと走り出すだろう。それは親にとりいるためでも、近所の評判を気にするからでもなく、心のうちから自然にほとばしり出る行為である。孟子はその心を、他者の不幸や悲しみを見過ごすことのできない、忍びざるの心であると考えた。このように、人間には生まれつき善い心の芽生えがそなわっており、孟子はこれを四端と呼んだ。それは他人の不幸を見過ごすことのできない惻隠の心(忍びざるの心)、自分の悪い行いを恥じる羞悪の心、たがいに譲りあう辞譲の心、善悪を見分ける是非の心の四つである。端という字のつくりは、大地に根を張った根生植物が芽を出している姿をあらわしたものとされ、ものごとの始まり、芽生えを意味する。四端の心を育てることによって、仁(思いやり)・義(正義)・礼(礼儀)・智(道徳的な判断力)の四徳を実現し、道徳的な善い人格を完成させることができる。

(『もういちど読む山川倫理』四五~四六ページ)

 

悪い回答例の解説や著者の回答例も参照できますので、より実践的な本として利用することができます。

 

要約は私自身も高校生時代に取り組んでおり、その効果は今でもかなり役立っています。

その時はわかりませんでしたが、良い思考のトレーニングになっていたのですね。

👉「文章力を鍛える」話

 

著者は要約に関して、「文章の仲の重要な箇所を抽出してまとめること」と定義していますが、ただ抜き出すだけではなく、ポイントとなる文章を抜粋して、それを再構成する必要があると述べています。

つまり、本質を捉えて、人にわかりやすい文章に再構成するということです。

 

このようなトレーニングを繰り返して読解力がついてくると、次のステップとして現在の状況や問題点と共通する点を「類推」して、物事の本質を見極めて、思考していくことになります。

これが知識や教養を血肉にして著者の言う、さまざまな問題を多角的に見ることのできる力「総合知」の獲得に繋がる思考法です。

 

総合値をつくること。

これこそがAI時代を生き抜く極意であり、「国語」ゼミのゴールです。

 

ここまで教養的ではありませんが、以前nemlogで思考トレーニングとしてこのようなイベントを開催させていただきました。

ここでは矛盾点の抜き出しやアナロジーなどを用いた思考の練習問題を設定して皆さんからコメントで回答をいただきました。

非常に面白い試みでしたが、私自身も皆さんの回答にハッとさせられることもあり非常に良い思考のトレーニングになりました。

また、いくつか面白い問題もみつけましたので、今後またどこかでやってみたいと思います。

 

ご紹介した本は現在、kindle Unlimitedで読むことができますので、ぜひ思考トレーニングのために手に取ってみてください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

ご紹介の本④

佐藤 優 著「国語ゼミ AI時代を生き抜く集中講義」

 

 

 

 

 

 

 

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Comments from NEMber
ちくぽか
2020-02-11 12:50:57ID:173078

国策逮捕の人!過去記事のコメント欄盛り上がりすぎで笑った。色んな発想が見れて面白いですね!

7zoesan
2020-02-09 21:35:06ID:172874

>>やそ::さん
本当、要約尊敬しています!
ツイッターでもたまに見かけますが、元の文章がわからなくてもちゃんと言いたいこと伝わっている文章になっていると思いますよ!
私も新聞のコラムの要約しかしてなかったので「再構成」っていう方法は今回の本で学びました。
こうやってやっているといい文章っていうのもわかってくるので、それだけでも読解力が上がる気がします。

やそ
2020-02-09 21:07:30ID:172863

要約ずっとやってみているのですけれども、
何言いたいんだ。みたいな文章や、話題が豊富すぎる文章とかになると途端に難易度が上がるのですよね。
一貫した話題があって、それを膨らませている話なら一言で終わるのですが、そうじゃない文章を纏めて、更にちゃんとした文にするのはなかなかに。

NEMber who posted this article

北海道で理学療法士兼スポーツトレーナーとして活動しています。
これまでの臨床経験から得た気づきや学びに関すること、
日々の読書の備忘録など、徒然なるままに健康と幸福と自身の人生観についてアウトプットしていきたいと思います。
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