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Symbolの【アカウント制限】について考える

nem0.85xem (1)
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2020-07-04 20:31:30
Symbolの【アカウント制限】について考える

はじめに

 Symbolの新機能の中で一番有名なのが【アカウント制限】という機能ではないでしょうか?
 これはあのDAOKAさんのECOBITロゴのスライドによって、多くの方がイメージを掴んでおられると思います。ただ応用すると怪しいアカウントからのトランザクションやモザイクをブロックできるだけでなく、実際の生活上でも応用できる場面があると思いましたのでちょっとまとめてみました。

 

 この文章を読むにあたっては青の太字だけを見ると大体の概要を掴んでいただけますので、「【アカウント制限】で何ができるか?」のイメージだけ効率よく知りたい人は青い字だけ追ってください。

「少し詳しいぜ!」という方は是非、黒い小さな字も「間違ったことが書いてないか?」をチェックしながら読んでいただき、もしおかしなところがあればご指摘いただけるとありがたいです。

 

【アカウント制限】とは?

 

 誰が  : アカウントの持ち主が

 

 いつ  : 任意の時(必要を感じた時)に 

 

どのように: ①トランザクション(Tx)の送/受信を禁止したいアカウント

            または
       ②Txの送/受信をそれらのアカウントだけに限定したいアカウント

      

      を指定することによって

           

     ※①②の方法でアドレス間のTxの送受信に制限をかけることをアドレス制限という。

     アカウントの持ち主は自分のアカウントのアドレス制限の方法を①か②の一方しか選べない 

     送信だけ・受信だけの設定なのか、送受信を一括してしか設定できないのかがわからず。

      

       ③そのモザイクが含まれた受信を禁止したいモザイク

            または
       ④そのモザイクが含まれたTxだけ受信したいモザイク

 

      を指定することによって

 

     ※③④の方法でTx内の特定モザイクの有無での送受信に制限をかけることをモザイク制限という。
     但し「モザイク側の
設定でTxの送受信に制限をかける【モザイク制限】」とは異なるので注意。

     

           

何に対して : ①の場合は指定されたアカウントとの

        ②の場合は指定されていないアカウントとの

        ③の場合は指定されたモザイクを含むTxの

        ④の場合は指定されたモザイクを含まないTxの

              

何をする  : ①②の場合はTxの送/受信を禁止する。

        ③④の場合は受信を禁止する。

 

つまり【アカウント制限】は、

 

「怪しいアカウントからのTxや受け取りたくないモザイクをブロックする」

 

または

 

「信頼しているアカウントや決まったモザイクを含むTxしか受け取らない」

 

ことができる機能である。というのは有名ですよね。


そしてもう一つ地味に「操作制限」というものがあります。

これはそのアカウントが送信Txを発行するにあたり

 ⑤Txのタイプがどんなものか?

によって送信を許可ないしは禁止するという制限です。

恐らくマルチシグでないとだめとか、
間違ってアカウント所有権移転のTx発行しないようにとか

そういうことではないかと思いますが詳細不明でした。

もし、「秘密鍵をメッセージに書いてたらだめ」とか
設定できると詐欺や初心者のGOX防止にはいいですけど。

 

アカウント制限で何ができる?

 

◎エコビットコイナーにさせられずに済む。

  NIS1のECOBITはERC20にマイグレーションすることになりましたが、油断は禁物です。
 アカウント制限の機能でしっかり備えましょう。

 

 


 

◎Txを送信するアカウントを制限できることによって、子供のお小遣い用アカウントなどに運用できる。(その他、使途を限ったアカウントの運用が可能)

 

 こどもに一定額のお小遣いをXYMで渡して運用の練習をさせたいが、アダルトサイトの決済につかわれたら困るなどの際に、近所のスーパー・商店など普段遣いの場所だけに限って使えるように設定できます。これはマルチシグで親の承認での出金とする方法も考えられるのですが、毎回父親や母親などが承認を求められると実生活上支障が出ることが予測されるため、使える先を限ってあとはその中で自由に使わせる運用ならばこの方法がよいと思われます。

 成年後見制度の補助・補佐該当の方も、日常生活で想定される支払先を設定してそこだけに送信を限定して一定金額をこの方法で管理すれば(ウォレットの操作さえ問題なければ)たとえ少額でも詐欺などの被害にあうことが減少するメリットも考えられます。

 


 

◎紹介予約制システムの運用に使えるかも

 

 一見さんお断りのようなお店で、常連さんのツレで一度来店しないと予約することができないような厳密なところではどうしようもありませんが、そうではなく「しっかりと常連顧客の紹介であることが証明できる」というところが担保されるなら自動予約システムに運用を任せてもよいというい場合にアカウント制限のモザイク制限が使えます。予約システムを指定モザイクがないと受け付けないような設定にすればいいのです。

 店側は信頼できる常連顧客に紹介予約用モザイクを送付。顧客はそのモザイクを紹介者に送付します。紹介者は予約手続きの際に、そのモザイクを含んだTxに予約の際の必要事項の情報を含めてお店に送付します、それ以外の方法では新規利用者の予約はとれません。この時に紹介者が他の人に転送してしまう可能性は否めませんが、そこも含めて常連客の「人を見る目」が問われます。自分の目の前で予約手続き(モザイク送信)させるくらいの配慮が必要かもしれません。

 お店側はその紹介者がお店にとって相応しいと思えば、常連顧客への送付する紹介予約用モザイクの数や頻度を増やすなどで優良顧客を増やすことが可能になるかもしれません。その逆にある常連客の紹介する客層がなんだかな~と思えば紹介モザイクを送付しないことも考えられます。

 また常連の予約もモザイクを使うシステムにすれば、お店はいい客だと思う人にはモザイクの数や頻度を上げればいいし、紹介されてきた初回の客がふさわしくないとなれば予約モザイクを送付しなければいいのです。(また別の常連が紹介予約用モザイクをくれない限りはもう二度とその店にいけません)

 またキャンセルなどの場合には予約時に使用したモザイクは無効。それで0になったら他の常連から紹介モザイクをもらわないと店にいけません。無断キャンセルをしようものなら、アドレス制限を喰らって終了です。(まあ、予約の際一定額をXYMで徴収する手もありますがね。)

 お店側が品質やサービスに自信があればこういうシステムもいいかもしれません。私はこういう店をあまり利用したくないのですが。

 


 

◎一定取引回数ごとに管理者がアカウントをチェックできる工夫ができる。

 

 1回1回の取引の内容(Tx)をチェックしなければならないときはマルチシグの機能が役に立ちますが、1回ごとに承認を求められるのは大変という側面もあります(取引・決済のタイミングが同時期ならアグリゲートTxで一括してということもできなくはないでしょうが、ずれるとそうもいきません)。

 1回毎の取引額はそうは大きくないが、かといって数千Txをチェックするのは後々大変。100程度で一度チェックする体制を作りたい、でもいちいちTxの数を覚えておくのも現場は大変。

 そういうときは、取引用アカウントとは別に管理者用アカウントを作り取引チェック用モザイクを発行します。そうして取引用アカウントはそのモザイクを含むTx以外は送信できない設定にします。

 管理者はまず100のモザイクを取引用アカウントに送信します。現場で取引用アカウントを運用する人は、このモザイクが残り少なくなったところで管理者にチェックをもとめ、それが済めば管理者は管理者用アカウントからモザイクを補充します。

 このように毎回のチェックまでは必要ないが一定回数ごとに監査が必要な場合などは、こういう方法でうっかりや故意による被害を一定規模で防ぐことができると考えられます。
 



 
ということで皆さんがイメージされているであろうセキュリティー的に重要な機能であるのはもちろんですが、うまく利用の仕方を考えるとアカウント制限は実生活の中での利用価値が高い機能でもあると思います。

 

 他の方のわかりやすい図が乗っている記事に比べると、貧弱この上ないのですがこんな記事でも「symbolの新機能が使えることが想定される場面のイメージ」が増えてくれればいいなぁと思います。

この記事を書いた人
暗号通貨は伊達と酔狂 非エンジニア系情弱老害愚民