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エンドオブライフ。

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2021-02-17 19:55:00
エンドオブライフ。

理想的な死に方とはなんだろう。

私は年齢の割に親しい人の死を目の当たりにして、それなりに自分の「エンド オブ ライフ」について考えている方だと思います。

私の祖父は私の運動会を見に来て、その後夕食をともにし、大好きなお酒をたらふく飲んで、酔って帰り、一人老人マンションの一室で倒れてそのまま逝きました。

家族からしたらさっきまで一緒に元気に過ごしていた人を突然失った悲しみはありましたが、誰にも迷惑をかけず、最後まで楽しい時間を過ごせた祖父にとっては幸せな死に方だったのではないかと思います。

母は祖母、叔父と同じ病気が見つかり、その病気が原因で先に亡くなった二人をみてきて自分の死に方がある程度わかっていました。

その母が選んだのは在宅医療で、延命は望まず、介護保険を使いながらできる限り一人での生活を維持して、私たちには最低限の介護(朝・夕食の支度、家事)だけをお願いしました。

自分のエンディングをどのように迎えるか、ちゃんと家族で話合い、納得して自分の死を受け入れ、そして逝きました。

 

誰もが自分の望んだように死を迎えることはできないと思いますが、そんな二人の死に方は私にとって非常に理想的であり、モデルとなるものでした。

 

2021年、はじめて買った本はノンフィクションライターである佐々 涼子 著の「エンド・オブ・ライフ」でした。

これは在宅医療の現場取材で著者が見てきた多くの人達の生々しいエンディングの物語であり、命の閉じ方の教科書ともいえる本です。

著者はこの本の他にも東日本大震災を題材にした本を書いたり、多くの死の現場と真剣に向きあってきた人であまりにも生々しい現実を目の当たりにして著者自身も身体を壊している。

そんな著者が再び在宅医療の現場で死と向きあい、多くの患者やその家族から学んだのは「命の閉じ方」についてではなく「生き方」でした。

 

“気を抜いている場合ではない、貪欲にしたいことをしなければ。大切な人を大切に扱い、他人の大きな声で自分の内なる声をかき消されろうなときには、立ち止まって耳を澄まさなければ。そうやって最後の瞬間まで、誠実に生きていこうとすること。それが終末期を過ごす人たちが教えてくれた理想の「生き方」だ”

 

命の尽きるギリギリまで家族で潮干狩りをするという約束を果たした患者、大好きなディズニーランドに酸素をつけ、車椅子で回った家族。私とそんなに歳の変わらない家族の物語に心が震え、涙が止まりません。

そこには確かに、どのように「死にたいか」ではなくどのように「生きたいか」が明確に示されています。

 

“人は病気になってから変わるというのはなかなかありません。たいていは生きたように死ぬんですよ”

 

といったのは本書の取材現場である訪問医療施設の院長で、本当にそのとおりだと思いました。

「エンド・オブ・ライフ」・・死について考えるということは自分の生き方を考えると同義語なのかもしれません。

死を決してタブーにしてはいけないこと、一日一日を自分らしく生きることの大切さを本書は教えてくれます。

昨年のノンフィクション大賞を受賞した作品にふさわしい、すばらしい本でした。

 

紹介図書

佐々 涼子 「エンド・オブ・ライフ」

 

今日のFiFiC

 

Comment
7zoesan
7zoesan
2021-02-18 22:02:43ID:228590
>>
🄴🅂🅂🄰🄽🐰🆇🆈🅼🅁🄾🄸🄳

たぶんそれは一番の贅沢!

7zoesan
7zoesan
2021-02-18 22:02:16ID:228589
>>
taka1972

そうですね、自分の怪我や病気はまさに考えるよいきっかけになると思います。
takaさんの写真とかみていると前向きに、そしてひたむきに生を謳歌しているように思われ、私もちゃんと生きなければと勇気をもらっています。

7zoesan
7zoesan
2021-02-18 21:59:12ID:228587
>>
Takamasa Owaki (CactusExperience)

え?先週ですか、それはご愁傷さまでした。
死について考えることは決してネガティブではありませんよね。私も安楽死は賛成派です。
もちろん様々な条件は必要だと思いますが、死ぬ権利についてもきちんと議論をすべきだと思っています。

ESSAN🐰XYMRoid
ESSAN🐰XYMRoid
2021-02-18 19:00:13ID:228526

うぇ〜い(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾うぇ〜い(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾言ってる間にぽっくりと逝きたい٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
👍

taka1972
taka1972
2021-02-18 15:12:53ID:228513
>>
7zoesan

自分の場合は大きな事故で生き方と死について考えるようになりました。

現在も車椅子生活なのですが、二年半の入院生活を送っていた頃こういうテーマについてよく考えていました。

自分の解釈ですが生まれた時から死は確定しています。
生き方を常に考えながら、我がまんま!(自分らしく)
我が儘ではない、
人生の送り方と、人の有難さや縁の大切さをよく考えさせられます。

Takamasa Owaki (CactusExperience)
Takamasa Owaki (CactusExperience)
2021-02-18 01:04:49ID:228439

ちょうど先週父親を亡くして、毎日終日同じテーマでぐるぐる回ってます (なんでももっと優しくしてあげられなかったんだ…という気持ちになってしまます) 私は安楽死のルールをきちんと整備して貰って、希望する場合は行える様にして貰えたらいいなと考えています。

この記事を書いた人
北海道で理学療法士兼スポーツトレーナーとして活動しています。 これまでの臨床経験から得た気づきや学びに関すること、 日々の読書の備忘録など、徒然なるままに健康と幸福と自身の人生観についてアウトプットしていきたいと思います。 NEMはあまり関係ないことが多く、申し訳ありません!! ツイッターもはじめましたので、よかったらフォローお願いいたします。