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【読書会】第2回目 五行大義


こんにちは。こちらは読書イベント記事です。
https://nemlog.nem.social/blog/55954
(飛び入りもいいですよ)
五行大義 の歴史について
発祥地の中国については 宋以降 佚亡(なくなってしまった)しています。
ところが、日本では親和性が良かったのか、
各方面に深い影響を及ぼしています。
最初に名前が登場しているのは
続日本書紀 757年 に経生、伝生、医生、天文生、歴算生、陰陽生 (学問の教科みたいなものですね)
の教科書の参考資料の中に五行大義が参照されています。
平安時代~鎌倉時代
当時の陰陽師や宮廷貴族の間で秘伝とされ、年中行事、法制の中にも強く
影響を及ぼし、民衆の生活にも浸透していった。
特に藤原一族、藤原頼長(1120~1156)、藤原兼実(1149~1207)、
安倍一族、菅原一族の文献に引用が確認できる。
神道説への影響
吉田神道の祖にあたる吉田兼文の私分、伊勢神道の代表作 類聚神祗本源(1320)の本文に
五行大義が引用されている。
仏教への影響
良忠(1196~1275)の選択伝弘決鈔では「5常」の説明に引用されている。
沙門信瑞(1236~1280)の浄土三部経音義集、光宗の渓嵐拾葉集、等広く引用されている。
そのほか、源氏物語、雅楽等に引用が見られる
江戸時代に入り、天文妙本が転写されたり、年号勘文に用いられたり、写本が多く発行され
民衆にも広く日常生活の実用書として広く読まれるようになった。
まとめ考察
現在も、東西南北、二十四節気(立春、春分、夏至など)生活に思想が浸透しており、
前のユーザーコメントにもありました、ゲームの中、四天王、水金土火木など、
創作の中でも一般に使われています。
元々は秘蔵本から始まっているので、その源流にあたる本ということになりますね。
貴族から、ゲームまで。と考えるとすごいことですね!