やそさんの記事に触発されて、作ってみましたしずいコイン(shizui:test)。

大人の都合で、大学でのポジションが微妙な感じになったので、これまで積み重ねてきた「成果」をブロックチェーンに乗せて、世界の人に届けるためのプロジェクトを立ち上げようとしています。その成果とは、乳歯や親知らずの中に入っている「歯髄細胞」という細胞です。上のマスコットキャラクター「しずいちゃん」は、京都で活躍されている画家さんの作品。
まずは、ドナーさんから提供された歯から細胞を取り出して、増やします。

クリーンルームの中で、こんな感じで作業します。とても安全でクリーンな環境です。モデルは実習中の学生さん。

これが特殊な顕微鏡で見た歯の細胞の写真です。マス目の大きさは1辺が0.1mmです。これを100万個ごとにバーコードのついた小さなチューブに詰めて、液体窒素タンクで凍結保存します。

液体窒素タンクにチューブを入れているところ。この中に約3000本のチューブが入ります。


チューブには1次元と2次元のバーコードが刻まれています。底面の2次元バーコードが、世界にひとつだけしかない記号+番号になってます。
大事なのは、このチューブがある施設(保管場所)から、別な施設(病院など)に移動した時、記録がちゃんと残ることです。そこでモザイクの登場です。

メッセージにバーコードを読み取った値(世界でひとつだけ)を入れて、受取先のNEMアドレスに1しずいコインを送ります。

すると受け取った側にもこのような記録が残ります。NEMアドレスを施設ごとに持っていれば、細胞を詰めたチューブがいつ、どこからどこに移動したかという記録がブロックチェーンに残せるわけです。
このように、モザイクをどのように使えば効率的かつ確実に記録が残せるかについては、ねむぐまさんのまったりNEMモザイク部Slackでいろいろアイデアをもらっている途中です。次の課題は細胞を増やす過程をどう記録するかです。
本業の方の話が聞きたいとのリクエストがありましたので、簡単ですがご紹介です。いつも読んでくださってありがとうございます!
目指せ北海道