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高校物理の内容の変遷について(昭和後期編) -学習指導要領を通じて-

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2018-12-01 18:29:17
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昭和後期の高校物理の内容の変遷を学習指導要領を通じて見ていきます。

これをみて、初めて物理の学習をする人の指針になってほしいと思います。

高校生の時に物理を習った人は、懐かしいなと感じる人もいるかもしれません。

目次

1960年制定(1963年度入学生より適用)

物理A

物理B

1970年制定(1973年度入学生より適用)

物理Ⅰ

物理Ⅱ

1978年制定(1982年度入学生より適用)

理科I

物理

 

1960年制定(1963年度入学生より適用)

物理A

1 目  標

(1) 生活に関係の深い物理的な事象についての関心を深め,すすんでこれらを探究しようとする態度を養う。

(2) 物理的な事象を実験・観察などを通して考察し処理する能力と態度を養う。

(3) 物理的な事象に関する基本的な概念や原理・法則を理解させ,これらを活用する能力を伸ばし,さらにくふう創造する態度を養う。

(4) 物理的な事象を取り扱うのに必要な機械器具を操作する技能を習得させる。

(5) 物理的な見方,考え方が,広く自然の諸現象を科学的に理解する基礎となることを知らせるなどして科学的な自然観を育て,また物理学が生活や産業に応用されており,人類の福祉に深い関係のあることを認識させる。

2 内  容

 以下に示す「物理A」の内容は,3単位を標準とし,全日制の課程にあっては第3学年,定時制の課程にあってはこれに相応する学年において履修させることを前提として作成したものである。


 一点にはたらく力のつりあい,力の合成力の分解,作用と反作用

固体にはたらく力

 力のモーメント,偶力,重心,弾性変形(弾性率は扱わない。)

液体にはたらく力

 液体の圧力(p=pgh),浮力

物体の運動

 速度(微分記号を用いた表現は扱わない。),加速度,速度の合成,落下運動,円運動

運動の法則

 運動の法則,質量(密度についても扱う。),運動量,摩擦(動摩擦,流れの抵抗にもふれる。)

単振動

 単振り子(周期の式の理論的な証明は扱わない。),つるまきばねにつけたおもりの振動

力学的エネルギー

 仕事,仕事率,位置エネルギー,運動エネルギー,力学的エネルギーの保存



 熱容量,比熱,熱膨張率,絶対温度,熱と仕事(熱機関についても簡単に扱う。),蒸気圧

波動(光の波については簡単に扱う。)

 縦波と横波,波長と伝搬速度,干渉,回折,共振(共鳴)

光の反射と屈折

 反射・屈折の法則,レンズの式(レンズの応用にもふれる。),スペクトル

電流と抵抗

 電圧,電流,オームの法則,ジュールの法則,直流回路(簡単な実用回路を扱う。)

電流と磁界

磁石,電流による磁界(定性的に扱う。),電流が磁界から受ける力,

F∝HIl, 電流計,電圧計,電磁誘導(定性的に扱う。)

交流と電気振動

 交流(実効値 三相交流についても扱う。),変圧器の原理と電力輸送,電気振動と電波(応用に関連づけて原理を扱う。コイルやコンデンサーのはたらきにもふれる。)

 
電 子

 真空管のはたらき(二極管,三極管および光電管のはたらきを扱う。),電子工学(エレクトロニクスの特徴とその応用を概括的に扱う。)

原子,原子核

 原子模型(原子は1個の原子核とそのまわりを回る何個かの電子とからなることを扱う。),原子核の電荷と質量,原子核の変換,放射能

〔備考〕 項目の説明中にある数式の記号は慣用によったが,必ずしもこれによる必要はない。

 

3 指導計画作成および指導上の留意事項

(1) 指導計画作成にあたっては,指導する事項を精選し,基本的な事項の指導をじゅうぶんに行なうことができるように配慮する。

(2) 「内容」に示した各事項は,表現に便宜のために順序づけ,まとめてあるが,これは指導の順序やまとまりを示すものではない。指導にあたっては,指導する事項を順序づけ組織だてて適切な指導計画を作成しなければならない。

(3) 指導する各事項については,それらを相互に関連づけ,物理的な考え方を中心にして展開していくように構成することが必要であるが,この際,学問的体系によりすぎることなく,地域や生徒の実情などに応じて重点をおく事項を定めるなどし,また平易に取り扱うことが望ましい。

(4) 単に知識や理解を得させるにとどまらず,その過程において「物理A」の目標とする科学的能力や態度を具体的に習得していくように指導する。

(5) 生活や産業との関連を考慮して指導するようにする。実際の応用例などを扱うとき,基本的な概念や法則のつながりをじゅうぶんに理解させることがたいせつである。また,基本的な事項の指導においても,身近な物理的事象や技術の発展とのつながりを重視し,できるだけ平易に取り扱うことが必要である。

(6) できるだけ広く実験・観察を通して学習させるようにする。実験・観察は,次のような諸点に留意して選定する。

ア 重要な原理や法則と結びついた基本的なものであること。

イ 特定の事項の実験・観察に片寄ることなく,できるだけ指導する内容の全域にわたるようにすること。

ウ 基礎的な量,たとえば長さ,質量,時間,温度,電流,電圧などの測定を含めること。

 なお,指導の補助手段としてスライド,映画,放送などを精選して活用することが望ましい。

(7) 数学的な取り扱いについては,事象に即して平易な数式を用いることができるようにし,物理における数学の役割を理解させることがたいせつである。

(8) 物理量と単位(基本単位と誘導単位)についての理解を確実にし,また,物理量の測定における誤差と有効数字について具体的に理解させるように指導する。

(9) 基本的な実験法や計量器,機械器具の取り扱いに関する技能については,指導する事項との内容的な関連をじゅうぶんに図り,操作の意味を考えさせるように指導する。

(10) 特に実験・観察などの指導においては,事故の防止にじゅうぶんに留意する。


物理B

1 目  標

(1) 物理的な事象についての関心を深め,すすんでこれらを探究しようとする態度を養う。

(2) 物理的な事象を実験・観察などを通して考察し処理する能力と態度を養う。

(3) 物理的な事象に関する基本的な概念や原理・法則を系統的に理解させ,これらを活用する能力を伸ばし,さらにくふう創造する態度を養う。

(4) 物理的な事象を取り扱うのに必要な機械器具を操作する技能を習得させる。

(5) 物理的な見方,考え方が,広く自然の諸現象を科学的に理解する基礎となることを知らせるなどして科学的な自然観を育て,また,物理学が生活や産業に応用されており,人類の福祉に深い関係のあることを認識させる。

 
2 内  容

 以下に示す「物理B」の内容は,5単位を標準とし,全日制の課程にあっては第2学年および第3学年,定時制の課程にあってはこれに相応する学年において履修させることを前提として作成したものである。


 一点にはたらく力のつりあい,力の合成,力の分解,作用と反作用,静止摩擦

固体にはたらく力

 力のモーメント,平行力,偶力,重心,弾性変形(ずれ,ねじれの弾性率は扱わない。)

液体にはたらく力

 液体の圧力(p=pgh),浮力,流れの抵抗(定性的に扱う。)

 物体の運動

 速度(微分記号を用いた表現は扱わない。),加速度,速度・加速度の合成,落下運動,放物運動

運動の法則

 運動の法則,質量(密度についても扱う。),重力,万有引力,運動量の保存,動摩擦

円運動

 向心力と遠心力,角速度

単振動

 単振り子,つるまきばねにつけたおもりの振動,共振(共鳴)

力学的エネルギー

 仕事,仕事率,位置エネルギー,運動エネルギー,力学的エネルギーの保存



 熱容量,比熱,熱膨張率,気体の膨張,ボイルーシャルルの法則(実験的な検証などを扱う。),絶対温度,蒸気圧

熱と分子運動

 熱と仕事,仕事当量,エネルギー保存の原理,気体の分子運動

波 動

 縦波と横波,波長と伝搬速度,干渉,回折,定常波



 弦・管の振動,うなり,ドップラー効果

光の波

 光の速さ(測定法は簡単に扱う。),光の干渉(簡単な例について扱う。),偏光(簡単な例について扱う。)

光の反射と屈折

 反射・屈折の法則,レンズの式,望遠鏡と顕微鏡,分散とスペクトル

電界と磁界(電気に関する単位は実用単位を主とする。)

 電界,磁石と磁界 クーロンの法則,静電誘導,コンデンサー,仕事と電位差

電流と抵抗

 電圧,電流,オームの法則,ジュールの法則 抵抗率 電池の内部抵拡,直流回路,(閉じた回路,二端子回路,簡単な回路網を扱う。)

電流と磁界

H∝I/r, 電流による磁界(直線電流による磁界)

(F∝HIl), 電流が磁界から受ける力

電流計,電圧計

電磁誘導

(V∝vlH), 磁界が変化するときの誘導電圧,磁界中を針金が動くときの誘導電圧

インダクタンス,変圧器の原理と電力輸送

(I=V/ωL, I=ωCV),交流と電気振動

交流(実効値,三相交流についても扱う。),コイルやコンデンサーを流れる交流

共振回路,電気振動と電波

電 子

 陰極線,電子のe/m(陰極線の偏向などからe/mが求められることを扱う。),真空管のはたらき(二極管,三極管および光電管のはたらきを扱う。),電子工学(エレクトロニクスの特徴とその応用を概括的に扱う。),固体の中の電子(トランジスターについてもふれる。),X線と結晶(定性的に扱う。)

原子,原子核

 原子模型(原子は1個の原子核とそのまわりを回る何個かの電子とからなることを扱う。),原子核の電荷と質量,原子核の変換,放射能

〔備考〕 項目の説明中にある数式の記号は慣用によったが,必ずしもこれによる必要はない。

 

3 指導計画作成および指導上の留意事項

(1) 指導計画作成にあたっては,指導する事項を精選し,基本的な事項の指導をじゅうぶんに行なうことができるように配慮する。

(2) 「内容」に示した各事項は,表現に便宜のために順序づけ,まとめてあるが,これは指導の順序やまとまりを示すものではない。指導にあたっては,指導する事項を順序づけ組織だてて適切な指導計画を作成しなければならない。

(3) 指導する各事項については,それらを相互に関連づけ物理的な考え方を中心にして展開していくように構成し,学習を通して系統的な理解が得られるように指導する。

(4) 単に知識や理解を得させるにとどまらず,その過程において「物理B」の目標とする科学的能力や態度を具体的に習得していくように指導する。

(5) 基本的な事項の指導においても,実際の具体的な事象とのつながりや帰納的な考え方を重視して指導する。

(6) できるだけ広く実験・観察を通して学習させるようにする。実験・観察は,次のような諸点に留意して選定する。

ア 重要な原理や法則と結びついた基本的なものであること。

イ 特定の事項の実験・観察に片寄ることなく,できるだけ指導する内容の全域にわたるようにすること。

ウ 基礎的な量,たとえば長さ,質量,時間,温度,電流,電圧などの測定を含めること。

 なお,指導の補助手段としてスライド,映画,放送などを精選して活用することが望ましい。

(7) 数学的な取り扱いについては,数学的操作を用いすぎて,物理的な見方考え方をおろそかにしたり,計算に重点をおきすぎたりすることなく,事象に即して平易な数式をじゅうぶんに駆使させるようにし,物理における数学の役割を理解させることがたいせつである。

(8) 物理量と単位(基本単位と誘導単位)についての理解を確実にし,また,物理量の測定における誤差と有効数字について具体的に理解させるように指導する。

(9) 基本的な実験法や計量器,機械器具の取り扱いに関する技能については,指導する事項との内容的な関連をじゅうぶんに図り,操作の意味を考えさせるように指導する。

(10) 特に実験・観察などの指導においては,事故の防止にじゅうぶんに留意する。

 

学習指導要領の特徴
知識の量的な拡充を求めるよりも、質的な充実を図ることが求められた。帰納的な考え方や観察・実験が重んじられ、自然科学的な考え方や方法を身につけさせ、基本的事項の理解を確実にすることが強調された

この頃から、学習指導要領には、法的拘束力を持つものとされた。
(伝習館高校事件 平成2(1990)年1月18日最高裁)

 

1970年制定(1973年度入学生より適用)

物理Ⅰ

1 目  標

(1) 自然の事物・現象の中に物理的な立場から問題を見いだし,観察や実験を行ない,情報を集め,推論し,仮説をたて,検証を行なうなどにより,科学の方法を習得させ,創造的な能力を育てる。

(2) 探究の過程を通して物理的な事物・現象に関する基本的な概念や原理・法則を系統的に理解させ,これらを活用する能力を伸ばし,自然のしくみやはたらきを分析的ならびに総合的に考察する能力と態度を養う。

(3) 自然の事物・現象に対する物理的な見方や考え方を通して科学的な自然観を育て,また,物理学が人類の福祉の向上に役だつことを認識させる。

2 内  容

(1) 運動と力

ア 物体の運動
   速度と加速度,速度・加速度の合成と分解,落下運動,放物運動

イ 運動の法則
   運動の法則,摩擦,重力,運動量の保存
 
(2) エネルギー

ア 力学的エネルギー
   仕事,仕事率,位置エネルギー(弾性の位置エネルギーを含む。),運動エネルギー,力学的エネルギーの保存

イ 熱と仕事
   熱と仕事,エネルギーの保存,不可逆変化
(2) のイの「不可逆変化」については,熱力学の第2法則を定性的に扱う程度とすること。
(3) 波  動

ア 波  動
   単振動と波動,横波と縦波,波の重ね合わせの原理,干渉・回折

イ 音
   音の伝搬,ドップラー効果,共振・共鳴
(3)の「ア 波動」については,エネルギーの伝搬についても扱うこと。アの「単振動と波動」については,単振り子やつる巻きばねにつけたおもりの振動,および正弦波の振幅,波長,振動数,速度などを扱うこと。「干渉」については,定常波も扱うこと。なお,これらの取り扱いについては,現象の観察をもとにした図形的理解を主とすること。イの「共振・共鳴」については,弦や気柱の振動も扱うこと。
(4) 電界と電子

ア 電  界
   電荷,電界,電位差,電気容量

イ 電子と原子
   陰極線,電気素量,電気分解の法則,原子,放射能
(4)のイの「電気分解の法則」については,モル分子数(アボガドロ数)との関連を扱うこと。「原子」については,原子の大きさ,質量などを扱うこと。「放射能」については,放射線の種類,強さ,作用などを扱い,応用についても簡単に触れること。

3 内容の取り扱い

(1) 内容を構成するに当たっては,特にエネルギーや運動量などの保存量,粒子の運動,波動現象,場などの基本的な事項を理解させるようにする。

(2) 物理的に探究する過程において,特に観察,実験,測定,データの処理,予測,推論,モデルの形成,仮説の設定,検証などの科学の方法を習得させるようにする。

(3) 内容の取り扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。

ア 観察や実験は,特定の事項にかたよることなく,できるだけ内容の全域にわたるようにし,長さ,質量,時間,温度,電流などの基礎的な量の測定を含めること。また,各種の電気機器を用いる実験においては,既習の電流の概念やそれに関する法則の理解を深めるようにすること。

イ 数学的な取り扱いについては,数学的操作を用いすぎて,物理的な見方や考え方をおろそかにしたり,計算に重点をおきすぎたりすることなく,事物・現象に即して平易な数式を使えるようにし,物理における数学の役割を理解させるようにすること。

ウ 物理量と単位(基本単位と組立単位)についての理解を確実にし,また,物理量の測定における誤差と有効数字について具体的に理解させるように指導すること。なお,単位系については,主としてMKSA単位系によるようにすること。

 

物理Ⅱ

1 目  標

(1) 自然の事物・現象の中に物理的な立場から問題を見いだし,観察や実験を行ない,情報を集め,推論し,仮説をたて,検証を行なうなどにより,科学の方法を習得させ,創造的な能力を育てる。

(2) 探究の課程を通して物理的な事物・現象に関する基本的な概念や原理・法則の系統的な理解を深め,これらを活用する能力を伸ばし,自然のしくみやはたらきを分析的ならびに総合的に考察する能力と態度を養う。

(3) 自然の事物・現象に対する物理的な見方や考え方を通して科学的な自然観を育て,また,物理学が人類の福祉の向上に役だつことを認識させる。

2 内  容

(1) 運動とエネルギー
ア 固体にはたらく力
   力のモーメント,偶力,重心

イ 回転運動
   円運動,向心力と遠心力,中心力と面積速度,万有引力,固定軸のまわりの回転運動

ウ 気体の分子運動
   ボイル-シャルルの法則,気体分子運動,内部エネルギー
(1)のイの「固定軸のまわりの回転運動」については,歳差運動は扱わないこと。
(2) 波  動

ア 光  波
   光の速さ,光の反射・屈折,光の干渉・回折,偏光,スペクトル
 
(3) 電  流

ア 電圧と電流
   直流回路,電流と仕事

イ 電流と磁界
   電流による磁界,磁界が電流に及ぼす力,電流計,電圧計

ウ 電磁誘導
   磁界が変化するときの誘導電圧,磁界中を導体が動くときの誘導電圧,インダクタンス

エ 交流と電気振動
   交流,コイルやコンデンサーを流れる交流,共振回路,電気振動と電磁波,電子工学
(3)のエの「電子工学」については,その特徴と応用を概括的に扱うこと。
(4) 原子の構造

ア 波動性と粒子性
   電子の質量,X線,光の粒子性,電子の波動性

イ 原子と原子核
   原子の構造,原子核の構成,原子核の変換,核エネルギー
(4)のイの「原子の構造」については,水素原子のエネルギー準位についても扱うこと。

3 内容の取り扱い

(1) 内容を構成するに当たっては,特に保存量,粒子性,波動性,場などの基本的な概念の理解を深めるようにする。

(2) 物理的に探究する過程において,特に観察,実験,測定,データの処理,予測,推論,モデルの形成,仮説の設定,検証などの科学の方法を習得させるようにする。なお,法則の適用限界についても触れるようにする。

(3) 内容の取り扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。

ア 観察や実験は,特定の事項にかたよることなく,できるだけ内容の全域にわたるようにし,長さ,質量,時間,温度,電流,電圧などの基礎的な量の測定を含めること。

イ 数学的な取り扱いについては,数学的操作を用いすぎて物理的な見方や考え方をおろそかにしたり,計算に重点をおきすぎたりすることなく,事物・現象に即して平易な数式をじゅうぶん駆使させるようにし,物理における数学の役割を理解させるようにすること。

ウ 物理量と単位(基本単位と組立単位)についての理解を確実にし,また,物理量の測定における誤差と有効数字について具体的に理解させるように指導すること。なお,単位系については,主としてMKSA単位系によるようにすること。

 

1978年制定(1982年度入学生より適用)

理科Ⅰ

1 目  標

 自然界にみられる物体の運動,物質の変化,進化及び平衡について観察,実験などを行い,原理・法則を理解させるとともに,自然と人間生活との関係を認識させる.

2 内  容

(1) 力とエネルギー

 力と運動,落体の運動,仕事と熱,エネルギーの交換と保存
(1)の「力と運動」については,直線運動における運動の法則などを扱うこと.「エネルギーの変換と保存」については,力学的エネルギーを中心にして扱い,その他のエネルギーにも触れること
(2) 物質の構成と変化

 物貿の構成単位,物質の成分元素,物質量,化学変化とその量的関係
(2)の「物質の構成単位」については,原子が原子核と電子から成ることにも触れること.
(3) 進 化

 細胞とその分裂,生殖と発生,遺伝と変異,生物の進化
(3)の「細胞」については,光学的顕微鏡で観察できることを中心に扱うこと.「発生」については,動物の初期発生の過程を中心に扱うこと.「遺伝」については,メンデルの法則を中心にして扱い,「変異」は,突然変異を中心に扱うこと.「生物の進化」については,示準化石にも触れること.
(4) 自然界の平衡

 地球の運動,地球の形状,地球の熱収支,生態系と物質循環
(4)の「地球の運動」については,自転と公転とを取り上げ,その証拠を中心として扱うこと.「地球の形状」については,地表の変化や層構造にも触れること.「地球の熱収支」については,大気や水の循環を扱うこと.「生態系と物質循環」については,物質とエネルギーの流れを中心に有機的自然,無機的自然を総合して扱うこと.
(5) 人間と自然

 資源,太陽エネルギー・原子力の活用,自然環境の保全
 (5)の「資源」については,化石撚料などを例として扱い,その特質や有限性に触れること.「太陽エネルギー・原子力の活用」については,エネルギー資源としての利用を扱い,放射能にも触れること.「自然環境の保全」については,自然環境の人間に及ぼす影響,人間の活動の自然環境に及ぼす影響などを扱うこと.

改定の経緯

1960年代、ソ連の人工衛星の打ち上げ成功によるアメリカの「スプートニク・ショック」に対し、アメリカの教育心理学者ブルーナーを中心とした教育についての会議の中で話題に上った「どの教科でも、知的性格をそのままに保って発達のどの段階の子どもにも教えることができる」という言葉やPSSC高校物理等が日本に入ってきたことにより、学習指導要領改訂に影響を受けた。

学習指導要領の特徴
これまでの4科目(物理、化学、生物、地学)の必修は、生徒の自然科学に関しての教養の偏りを阻止しようとする社会的要求だったが、生徒にとって、過重負担となってしまった。そのため、科目の編成替えと選択制の変更をすることとなった。

 

物理

 1 目  標

 自然の事物・現象のうち,力と運動.波動,電気と磁気及び原子について観察,実験などを行い,原理・法則を理解させ,物理学的に考察する能力と態度を育てる.

 2 内  容

(1) 力と運動

ア 各種の運動

  円運動,単振動,万有引力

イ 運動量

  運動量,力積,運動量の保存

ウ 気体分子の運動

  気体の法則,気体の分子運動
(1)のウの「気体の分子運動」については,内部エネルギーや比熱は平易に扱い,不可逆現象については簡単な実例を示す程度にとどめること.
(2) 波動

ア 波の性質

  縦波と横波,波の伝わり方,波の干渉・回折

イ 音波

  音波の伝わり方,共鳴,共振

ウ 光波

  光の進み方,光の干渉・回折,スペクトル
(2)のウの「光の進み方」については,光の速さ,反射,屈折及び屈折率を扱うこと.
(3) 電気と磁気

ア 電界

  電界,電位,電気容量

イ 電流

  電気抵抗,電流と仕事

ウ 電流と磁界

  電流による磁界,磁界が電流に及ぼす力

エ 電磁誘導と交流

  誘導起電力,交流,共振回路,電磁波
(3)のアの「電気容量」については,誘電体内部の電界の強さには触れないこと.イの「電気抵抗」については,導体及び半導体中を移動する自由電子などにも触れること.エの「交流」については,交流の発生とその基本的性質を扱い,「共振回路」及び「電磁波」については,実験を中心に扱うこと.
(4) 原子

ア 電子と光
  電子の電荷と質量,電子の波動性,光の粒子性

イ 原子と原子核

  原子の構造,原子核の構成,放射能,核エネルギー
(4)のイの「原子の構造」については,例えばスペクトルをもとにして水素原子のエネルギー準位を扱うこと.「核エネルギー」については,原子力の利用とその安全性の問題にも触れること.

改定の経緯

教育課程の現代化の名の下に教育内容の高度化や能力開発主義が学校における選別を招いていることなどの認識のもと、「落ちこぼれ」という言葉に代表される学校教育の危機を打開し、また高等学校への進学率が9割を超えることに対応するために、「ゆとりと充実」の名の下に改定された。

 

Writer
NEMのユートピアを目指してるYUTOです!! nemlogでは、イベント情報のまとめ記事や、記事の感想記事を中心に書いています。 nemlogがユートピアになるように、着々と計画中です!! また、NEM HUBもしています。 https://community.nem.io/signup/jxWxyOo3ff/

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